タクシーでのトラブルの元、そのほとんどがルートの確認を怠ったことによる苦情。
「返事もしない」とか「態度が悪かった」、「スピードを出して怖かった」という苦情もお客さんの体験談として聞くが、自分はルートの確認を怠ったばかりに、『遠回りしただろ❗️』との苦情を頂いたことがある。
タクシーにお客さんが乗車して、必ず確認することは「行き先はどこか?」
これを聞かないことには、車を出発させられない 笑。
続いて大事なことは、そこの目的地までのルートの確認である。
これを何かの拍子に怠った時に、トラブルに発展することが多い。
私の例を挙げてみよう。
週末の深夜2時過ぎ、繁華街の出口にあたる交差点は、空車のタクシーを探す人で溢れていた。
私は反対車線を走行していたが、その人で溢れ返る交差点をUターンして、中年男性客を乗せたのが運の尽きであった。
酔っ払っている男性客が一言。
「小田のバス通り」。
私は、その日の疲れからなのか、何故かルーティンの「ルートの確認」を怠ってしまった。
何故か、私の頭の中は、その場所からでなく、川崎駅東口からのルートが、示された。
その幹線道路と国道15号線の交差点を右折待ちして、右折サインの信号で右に曲がり、直進してその先の幹線道路を左折すべく、スピードを上げた。
そうしたら、烈火のごとく男性客は怒り出した。
『お前、遠回りしようしてるだろ‼️
あの交差点で右折待ちしてたのなら、貝塚商店街を抜けて行くのが普通だろ‼️』
ハッと我に返って・・・
お客さんのおっしゃる通りだ。
『すぐそこを左に入れ❗️』
要求通りに従い、左折して脇道に入り、その貝塚商店街からの道に到達すべく、車を進行させる。
酔っ払い客が一度怒り出したら、エネルギーを全て放出するまで怒り続けるのが、この世界の常識である。
こちらの言い訳は通用しない。
まず、どこのタクシー会社か確認される。
お恥ずかしながら、区内の道をよく知っている地元のタクシー会社である。
『お前の言っていることは、全て言い訳だ。わざと遠回りをして、料金を不当に得ようとしてるだろ❗️訴えてやる』
確かに、わざとじゃないけど、ぼぉ〜っと何も考えていなかったのだ。
とにもかくにも、何を言っても怒りっ放し。
治まるどころでない。
到着地まで、ずっとその状態で降り際も、しつこく訴えてやる、通報するぞ、の繰り返し。
料金は強要すらされなかったけど、遠回りしなかった通常よりも安く受け取った。
ただの脅かしだったのか、割り引いて自腹を切ったのが幸いしたのか、通報も訴えもなかった。
あまりにもずっと怒っていたので、
『そこまで怒るくらいなら、最初から乗った時に、自らルートを申告しろよ』なんて言葉がのど元までこみ上げて来たが、ググッと堪えた。
のど元を過ぎてしまい、そんな発言をしたら最後、怒りに火に油を注ぐことは明白。
最初にルートの確認をしなかった自分の落ち度である。
それと同時に、あの乗せた場所は、タチの悪い酔っぱらいが多いから近寄るのはやめよう、と固く心に誓った。
もう一つ、言っちゃおう。
その酔っ払いを降ろした地域もタチの悪い人が多い。
その人はどうか未確認だが、日本最南端の米軍基地がたくさんある地域の県民も、お行儀の悪い人たちが多いので、乗車拒否は営業違反なのでしないが、極力その地域に行ったら、配車アプリはオフにして回送で帰ってくるようにする。
その地域に住む一部の人たちだけど、今までのトラブルはその地域の人たちだけなのだ。
日本最南端の島々は、遊びに行くのにはとても良いリゾート地であるが、あの毎年ニュースになる「荒れた成人式」の奴らが、精神的に大して成長せず、そのまま大人になっているから、容易に想像がつくであろう。
川崎に隣接する横浜市鶴見区の飲み屋のママは、その地域の人たちは出禁にしてる、とこの前教えてくれた。
それくらいタチの悪い酔っぱらいが多いのだ。
トラブルの元に、こちらから近寄る必要はないのだ。