日曜日の勤務は多忙である。

なぜなら、駅から近距離の仕事が多いから。


川崎駅北口が、私の基本スタート場所。

昨日の日曜日は、いつもよりタクシーの出庫台数が多く感じた。


私のシフトの隔日勤務は、3回乗務、単休、3回乗務、連休の繰り返しだから、必然的に日曜日の仕事も、定期的に回ってくる。

日勤や夜勤の乗務員は、日曜日は企業がお休みなので、公休をとる人が多いし、各社横並びなので必然的に出庫台数が少なくなるのだが、昨日は回転が悪いのかいつもより台数が多く感じた。


近距離とは北口からなら、堀之内の風俗街に出勤する方の比率が圧倒的に多い。

他にも大規模イベントホールの「カルッツ川崎」

アメリカンフットボールの競技場「富士通スタジアム川崎」(旧川崎球場)


この近距離三本立てである。

駅につけ待ちで30分待って堀之内だと、正直辛い。

辛くても、その気持ちを封じ込めて、ニコニコ気持ち良く乗車して頂くのが、私のポリシーである。

無愛想な乗務員も多いと彼女らから聞いている。

だからこそ、ニコニコ顔、元気よく。

これから、大変な仕事をする方々に、せめて気持ち良く短時間だけど、過ごしてもらうことが大切だと思っている。


これは、タクシー乗務員を辞めるまで貫きたいと思っている。

また、そうすることで、それを繰り返すことで、ロングのお客さんが当たったりすることもある。


神様は、ちゃんと見ていてくださるのだ。


休日は、川崎駅北口から遠距離の東扇島、浮島、千鳥町、殿町のお客さんが少ない、ほとんどないから、近距離のお客さんを繰り返し、へこたれずにせっせと行き来するしかない。


要は、回数をこなすのだ。


そんな最中、お昼過ぎ北口乗り場から30代くらいの女性が一人乗車してきた。


「少し遠くて東京なんですが・・・」


〈おお〜🤩来たキタワァ━━━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!!〉


東京都中野区野方という。


首都高で行った方が時間は早いとご案内すると、

でも、よくよく考えると、下道で国道1号線、環状7号線で行った方が、時間は変わらないし、料金も安くなったな、と反省した。


中野区野方が自宅だと言う。

なんで川崎にいらしたのか? そんな会話になった。


どうやら、大阪に住むお友達が上京するのに合わせて、川崎駅近くの繁華街の真っ只中にある映画観放題のホテルに2泊して、映画三昧の休日を送ったという。


私も映画好きなので、映画の話題で車内は盛り上がった。

アクションヒーロー系のアベンジャーズの映画シリーズを全て観よう、と予約を入れたそうだ。


ホテルは一泊朝食付き。

どちらかというと、仲見世の繁華街にあるファッションホテル、つまりラブホテル系である。


映画観放題とは知らなかった。

プロジェクター式なので、大画面で映画を楽しめるのだろう。

私の休日もそれに決定した。

高値で推移するご近所のビジネスホテルに比べて、安価なレートで提供してくれるから、尚更である。


お客さんのプライベートなことを尋ねるのは失礼に当たるのであまりしないが、話の流れでご職業を尋ねると、元銀行員で2年前に転職をして経営コンサルタントをされているという。


企業に経営改善などを提案する簡単にはいかない仕事をしている。

ストレスやプレッシャーも大きいという。


そりゃそうだ、自分の提案が企業に受け入れられなければ、一円にもならない。

年俸制と言うから、業績が悪けりゃ年俸はグッと下がるし、下手すりゃクビである。


赤坂に会社があるという。


そんなお仕事をされているからこそ、何も考えず映画に没頭する休日も必要だと感じ、それを伝えた。


遠慮することのないお友達となら、女子トークしたりしたのだろう。

女子の仕事の活力は、女子トークではないだろうか?


それに比べて、男子トークは全くダメ🤷‍♂️

不合格❌


人の悪口や陰口言ったり、下品な話題を大声でしたり・・・

タクシー乗務員にも耳があること、忘れてるんじゃないかな?


とてもみっともない。

たぶん、私の永遠の憧れである高倉健さんは、絶対にそんな話題で盛り上がらないはず。


そう、私はホテルマン時代に心に決めたことがある。

ホテルには、いやぁ〜、ホントにみっともない行動、言動をする人、上司をたくさん目撃した。

特に、お酒の入った時だ。


また、その逆も然り。

立ち振る舞いの素敵な男性、かっこいい男性。


自分にとってのその頂点が俳優の高倉健さんである。

そう、自分が決めたことは、かっこ悪いおじさんにはならない。

健さんに到達するのは無理でも、そのかっこいい男性、立ち振る舞いが素敵な男性の真似をしよう、と。


それをずっと実践して来たので、まぁ〜女性からモテる🤭

気のせい、勘違いかも知れんが・・・


さて、車は首都高1号羽田線から、都心環状線、5号新宿線〈永福〉で降り、環状7号線を走って中野区野方にようやく到着した。


川崎大師駅前の神社の奇祭「かなまら祭り」で交通規制があって、だいぶ遠回りをしてしまったが、楽しいお話しできたので、と快く許して頂いたが、プロとして反省材料である。


下道で行けば、迂回することもなかった。

しかし、休日渋滞にハマって動けなかったとも考える。


女子トークと映画三昧で、月曜日からのお仕事を頑張ってください、また機会を見つけて川崎に遊びに来てください、と告げてお別れをする。


さて、どうやって帰ろうか。

東京都内は営業区域外なので、多摩川を渡って神奈川県に戻らねばならない。


環状7号線から世田谷通りを通って登戸から営業再開を目指したが、世田谷通りの交通渋滞が激しいので、環状8号線から二子玉川を経由して二子橋を渡り、田園都市線〈高津〉〈溝の口〉から営業再開。


タクシー過疎地域なので、配車アプリが絶え間なく鳴る🔔。

気がついたら、等々力競技場のJリーグのサッカーの試合〈川崎フロンターレvs町田ゼルビア〉が終了し、その観客が武蔵小杉駅まで2回。

その後、等々力アリーナのプロバスケットボールの試合が終わり3回武蔵小杉駅まで。


どうやら、バスケットボールの試合では、イケメンアイドルグループのハーフタイムショーがあったみたいで、バスケットボールファンのみならず、アイドルグループのファンも押しかけたみたい。

アイドルグループのハーフタイムショーなんて、バレーボールのジャニタレのパクりやな😎


まぁ、観客を集めることは大事である。

アイドルグループのファンがバスケットボールを好きになるかもしれない。


ひゃ〜、俺はいったいいつになったら、川崎駅に帰れるのか・・・

比較的、川崎駅に近い古市場までご家族連れを送ってきて、さぁ川崎区に帰るぞ、と意気込んだら、タクシーGOでふたたび武蔵小杉駅に戻った😆


川崎駅方面に帰ることを諦めて、武蔵小杉のバーミヤンで20時半過ぎに夕食。

以前から狙っていた台湾フェアの料理を堪能。


営業再開。

武蔵小杉駅近くからご家族連れを大田区西嶺町までお連れしたのを機に、一気に川崎区に戻った。

すぐに、京急川崎駅前で韓国人女性が乗車。


大田区羽田のJALCITYホテルへ。

途中、大鳥居の交差点で、たぶん予算オーバーで降車を希望。


こちらは願ったり叶ったり。

羽田のガス充填場に近いので、ようやくガス充填。

結構、毎回ガス充填したい時に、その近くにお客さんをお連れする。

不思議なものである。


売上げは朝から順調に加算されていたが、お家に帰って一休みと、瞼を閉じたら2時間寝てしまって午前一時😴。


日曜日の深夜ということもあって、あと一回だけ営業して、さっさと撤退。

火曜日に備えることにした。