医系小論文の書き方① | ローイング医学生のブログ

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日々の日記をつらつらと綴っていきます

今回は医系小論文①、、、

結局、こっちを書くことにしました。戦場のメリークリスマスについても語りたかったのですが、よく考えたら、原作の本を引っ越しに備えて段ボールに詰めてしまったので、読み返せませんでした(T_T)

以下につらつら書いていくのは、僕の個人的な意見なんで、正解なんてないんで、ご批判だけはどうかご容赦を、、、

 

 

まずは、手順から

1. 【問題のパターン】を読み解く

2. 結論をはっきりさせる

3. 【論の進め方】を決める

4. 起承転結を組み立てる

5. 文章構造の繰り返しを散りばめる

 

ポイントは以上の5つだと思ってます

それぞれを詳しく説明していきましょう
 
 

1. 【問題のパターン】を読み解く

そんな大量のお題を見たわけではないですが、色々と小論文のお題を見たところ、問題のパターンは大きく分けて次のA,B,Cの3つくらいに分けられると思いました
問題を見た瞬間に、どのパターンかに当てはめると、書いてる最中に迷子になりにくいです!
 

A、質問に答えるパターン

・研修医2年間で身に付けたいものは?

・医師として、チーム医療でどう連携すればいいと思うか?

・理想の医師像?

・医学に影響を与えた歴史上の人物について、思うこと?

・地域中核病院がなすべきこと?

▷ちゃんと質問に答えているかがポイントかな

 理由と、自分の主張を考えておくことが大事

 その上で、展開を加えられると個性が出そう

 

B、ジレンマを題材にするパターン

・医療と経済について述べよ

・安楽死について述べよ

▷複数の意見を提示して、吟味するなり、どっちかに賛成する

 バランスよくジレンマを批評、擁護できるかがポイントかな

 

C、テーマに沿って自由に進めるパターン

・EBMについて述べよ

・医療における課題について述べよ

・自己研鑽について述べよ

・災害医療について述べよ

▷まずはテーマについて軽く説明して、A、Bのパターンに

 持って行くと、システマティックに進められる

例)EBMについて述べよ

A医療資源に地域格差がある中で、

  EBMを全ての地域で実践できるか?

  実現にはどういう工夫が必要か?

    ➡質問に答えるパターン(A) に転化

BEBMにしばしば対立する意見として、

  経験に基づく医療があげられる

    ➡ジレンマを題材にするパターン(B) に転化

 

 

2. 結論をはっきりさせる

次に、問われるテーマについて、何を書きたいか、伝えたいかを決めます(`・ω・´)ゞ
先に結論をはっきり決めておくことで、進むべき道を見失わないようになります
結論にも2つくらいパターンがあると思います 簡単な話ですが、、、
 
A、明確に賛否がある、または倫理的な正解がある系

・私はXを選択すべきだと考える

・医師として、Yを選ばずにはいられない

▷あんまり偏った姿勢で我を出しすぎると嫌われるかも、、、

 ニュートラル意識で

 

B、正解はない系

・こういった問題は考え続けなければならない

・考え続けることに意味がある

・どっちでもええけど、〜を忘れてはいけない

 (根底には、〜という考え方がなくてはならない)

・YとZは排反の考え方では無く、融合できるのでは?

▷結論で自信を失わないよう、文の終わり方を意識しよう

 
いくつか例を挙げておきますね、
例A)理想の医師像とは

 高い技術を持ち、かつ患者に寄り添える医師
例B)
安楽死について述べよ

 賛否両論はそれぞれに妥当だが、
 患者の幸福を尊重すべき

例C)医療における課題について述べよ

 課題はES細胞における倫理問題である
 我々は声を上げるべき
 
 

3. 【論の進め方】を決める

問題のパターンを割り出して、結論を決めたら、構成の段階です!
構成の第一段階は、「論の進め方」の選択です
自分の意見を、どういう論理展開で綴っていくのか方向性をはっきりさせると、構成がしやすいです
これも僕なりにパターン化してみました。パターンはこれだけではないと思いますが、簡単に書ける2つを挙げておきます
 
A、結論を最初に置くパターン
 まず最初に結論を出して、展開として自論の援護射撃や
 反論の粛清を勧めていくパターン
▷書きやすく、道を踏み外しにくい選択だけど、
 展開に個性を出しにくいかも(T_T)
 
B、結論を最後に置くパターン
 まず世間一般の通説や、自論と対極にある意見を説明し、
 それらに対する反論として自論を展開する
▷個性を出しやすく、書いていて面白い反面、
 迷子になったり字数オーバーで爆死する可能性があ
 他論を引っ張り出してきてボコボコにして、その焼け野原に
 救世主のように自論を浮かび上がらせるイメージ
 
 

4. 起承転結を組み立てる

起承転結とは古い言葉ですね、、、これも諸説あると思います
今どき起承転結なんてダサいと思うかもしれませんが、これを意識すると、それだけで機械的に展開が作れるので、ラクだよという意味で紹介しようと思います
3 【論の進め方】のパターンに沿って起承転結を組み立ててみますね
 
A、結論を最初に置くパターン

 :XはYである

 :XがYな理由、具体例

 :Xは本当にYか? Yは可能か? Yには問題点がある

 :しかし、…という考え方で、XはよりいっそうYである

 "転"であえて主張から離れてみることで、客観性を保った

 展開ができる? ちゃんと"結"に着地できるよう、考えた上で

 脱線するのがポイント

 
B、結論を最後に置くパターン

 :Xって何?

 :〜という事情で、XはZではないか XはZが通説だ

 :でも、XはZではないかも Zには致命的な欠点がある

 :XはYではないか Yというのはどうだろうか

 "結"でしっかり着地できる自信を持って論理を進めるべき

 時間や字数に余裕がない場合も危険(`・ω・´)ゞ

 

 

5. 文章構造の繰り返しを散りばめる

文章構成にあんまり影響を及ぼさない部分の話ですが、しっかりした主張を持って、長い文章を作るのに一役買うのが、同じ文章構造を言い換えて繰り返すことだと思います
 
XYである」
〜理由、具体例〜
X’Y'である」
〜展開〜
X"Y"である」 といった感じで
 
例えば、「研修医お客様である」という文章を作りたい場合

研修医お客様であると言われる

何しろ単独で業務をできないし、いずれ去っていく

2年間は上の先生の指示を受けるだけで、責任は負わないという、都合のいい存在でいられる

しかし、誰もがこの期間を経て、上級医へと成長していくのである。研修医とスタッフの違いは立ち振舞いからも違って見えるだろう。「お客様」である時にこそ、我々は自由に伸び伸びと成長できるのかもしれない。

は、3年目のお客様とならないために、2年間を成長し続けるお客様として過ごしたい。

すごく適当な文章ですが、こんなイメージです
 
 
とりあえず、今回は僕が小論文を書く上での手順をちょこちょこと書いてみました。こういうのが誰かの役に立つかもしれないと思うとワクワクしますね!!
次回はこれの続きを書くと思います。さっさと小論文の作り方なんてやっつけて、別の話題とかも語りたいものです
それではまた次回