関東大震災による津波の被害 | 「温故知新」 鎌倉市長 松尾たかし

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こちらの航空写真をみますと、関東大震災の際に、どこまで津波の被害があったかが、よくわかります。
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【大正関東地震~当時の航空写真を中心に~】
大正12(1923)年9月1日、関東南部で震度7クラスの烈震が発生し、地震と津波によって鎌倉全域にも壊滅的な被害がおよびました。

 鎌倉町役場が発行した『鎌倉震災誌』や古老からの聞き取りなどでは、長谷地区や由比ガ浜地区、鎌倉駅及び若宮大路周辺で大火が発生し、また沿岸部では津波の被害が伝えられています。

 掲載する写真は、大正関東地震による被害調査確認等のため、地震発生直後の同年9月9日に海軍航空隊によって撮影されたものの一部です。これらの写真が撮られた理由は、葉山や当時の鎌倉に御用邸があり、また横須賀からも距離が近かったことから、海軍関係者も多く居住していたからかもしれません。

 地震発生直後の鎌倉の状況を伝える貴重な資料であり、火災の発生や坂ノ下・由比ガ浜での津波の痕跡のほかに、土砂崩れや被災した建物なども確認できます。

 残された数少ない当時の写真をご確認いただき、皆さまの日頃からの減災意識向上の一助として参考になれば幸いです。

http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sougoubousai/201403taishoukanntoukoukuushasin01.html