わかりやすいのに 内容は本当に要点をついていて
単回性トラウマも 複雑性トラウマも
災害時の支援にあたる人々の燃え尽きにつても
本当にわかりやすく書いてあります。
ちなみに単回性トラウマとはものすごく簡単に申し上げると
これまでに大きな傷つき体験のない方が突然事故に巻き込まれたというような1回もののトラウマ体験のことを示します。
複雑性トラウマとは、人生でいじめ体験があったり家庭の中で虐待体験があったり両親がののりしあったり暴力をふるうのをみてしまう体験があったりした方たちが苦しんでいる症状といえます。
こうした体験は日常繰り返されるため、本人にとっては当たり前の体験でつらいとさえ感じられにくかったり、つらいとは思っても逃げようがなかったりするわけです。
たいへんきつい状況を日常的に体験していること、というのがポイントです。
暴力ではなくても親やきょうだいが機嫌が悪くなると大声を出したりするため怖くて常に機嫌を損ねないように気を使って生きてきた、そういう場合も複雑性トラウマの症状に苦しめられやすくなります。
この本にはいじめ体験のことについても書いてあります。
また、赤ずきんちゃんやオオカミが登場人物になって進んでいいくお話の部分もあって読み物としてたいへん読みやすくするすると読み進められます。
なんかの指定図書にしたいぐらいです。
すべての小学校や中学校に配布するとか、すべての家庭に無料で配るとかしたいぐらいです。
アルコール依存症や薬物依存症や買い物依存症とトラウマ体験とのつながりについても書かれています。
依存症はそこだけみると確かに依存症で回復したほうがよい状態なのですが、やはり幼少期からの複雑性トラウマを抱えているとなんらかの引き金によってそうした依存症状態におちることがある、だから依存症を考える時にその人の傷つきについても考えながら理解したり一緒に取り組む必要がある、そのようなことまで、この決して分厚くない本の中に書かれているのです。
周りに依存症行動を示す方がいらっしゃる方にもぜひ読んでいただきたいです。
私ももう2~3冊買って、クライアント様にいつでも貸出できるようにしておきたいなぁと思っています。
もちろんご自身で購入していただけるといつでも読み直せて一番良いと思います。
目次はこちら。
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松岡カウンセリングオフィス 臨床心理士の松岡伸子でした。
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