グリーフケア

 能登地震から半年がたちました。(何も元旦に。神社で家内安全を祈願した方も大勢いたでしょうに)

まだ沢山の方が立ち直れていないと思います。

 

 グリーフケアは、喪失の悲しみを支える取り組み。

喪失による「悲嘆反応」(悲しみや寂しさ、気分の落ち込み)。

「トラウマ反応」(被災時の記憶がよみがえるフラッシュバックなど)。

「ストレス反応」(生活の変化による不安、焦燥など)。なるほど、なるほど。

 

 悲しくて涙がでたり、いらいらしたり、食欲がなくなる。

これらは、大事な人を亡くした時に見られる自然な反応ですが、どのくらい続くかは人それぞれ。

多くの場合、少しづつ和らいでくるので、人と比較せず、無理をしない、頑張り過ぎないこと。

 泣きたい時は、泣いていいし、怒りを感じることもある。悪いのはあなた自身ではない、自分を責めないこと。

 

           代表的な悲嘆反応

ショック・無感覚・まひ…現実でないように感じる、ぼうぜんとする(周囲からは悲

            しんでいるように見られないことも)

否認…事実を認めたくない、受け入れられない

絶望感・無力感…希望を失う、何かをする力が出ない

怒り…神や運命への怒り、「なぜ自分の家族が」という不公平に対する怒り

後悔や自責感…「あの時もっと~していれば」「自分だけがどうして生き残ったの

        か」と、思う気持ち

 

 喪失を経験していない人は、「年月が経てば気持ちが落ち着くのでは」と、思いがちですがそうではないそうです。一年、二年と経過し生活が落ち着いても、悲しみが消えるわけでない。

 周囲の人たちも、ずっと奥底にある悲しみを理解し、そっと寄り添うことが大切かと思います。

何年たっても悲しみが消えることはありませんが、それでも亡き人がそっと見守ってくれていると感じられるようにもなっていきます。

 

        遺族を傷付ける可能性のある言動

・そのうち楽になりますよ、 時間が解決してくれますよ

・泣いてばかりいないで  ・泣いた方がいいですよ

・あなたはまだいい方ですよ

・早く乗り越えてね

 

 このほか、安易に励まさない。詳細に聞かない、求められていないのにアドバイスをしない。

 人それぞれでしょうが、確かにうわべだけの慰めは悲しみの中にいる方を傷つけることもあります。

 うわべだけの人は、だまってお金だけをおいてくださいね。