実家に立ち寄った時に、久しぶりに近くの図書館に行った。

小中学生の一時期、週4日通った思い入れのある図書館。

公民館の中にある小さな分館だったが、それでも読み切れない本に囲まれて、楽しかった思い出がある。

当時、暇を弄んでいた僕は『棚読み』と言う行為をやりだした。
棚にある本を端から端までひたすら読む。

手始めに、マンガ版 日本の歴史や読みやすい伝記のある棚から始め、それを読み終えると、ヤングアダルトの棚、主に岩波少年文庫のある棚をせめた。

『風の又三郎』や『羅生門』などの日本文学、『三国志』や『水滸伝』などのの中国文学、『三銃士』や『ドンキホーテ』などの西洋文学。『ほっぺん先生』シリーズや『ドリトル先生』シリーズなどなど。
古今東西様々な作品を読んだ。

興味が無いのに読んだ事、読む事に囚われすぎていた事もあり、正直に言うと内容を覚えていない作品がほとんどなのだが、『三国志』や『水滸伝』、『西遊記』中国文学は楽しく読んでいたので、嗜好は今も昔も変わってないんだな。

そんな事を思いながら本棚を眺めているとあの時の自分に戻ったような気がする。