【オリンピック特番】超個人的に過去の五輪を振り返る~第五回 シドニー大会 | ニコライのブログ

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いやはや、気がつけばロンドンオリンピックも終了し、夏の甲子園も佳境を迎えつつあるではありませんか…。
あまりの時間の流れの早さにしばし目も眩む思いです。


今回のロンドンオリンピック、とりわけ嬉しかったのはレスリングやボクシングといった格闘技で、日本人の金メダリストが誕生したことです。
特に、かつては日本の『御家芸』とまで言われたレスリングですが、ソ連崩壊以降、有力選手が東欧や中央アジアの各国に分散し、メダル獲得が困難な時期が長く続きました。レスリング界の活性化は、人材の輩出等、その他の格闘技へも良い影響を及ぼすはず。今回の金メダルを米満選手個人的の『快挙』に留めぬようレスリング界は知恵を絞って欲しいものです。
(競技場所の確保や裾野や支援の拡大など、取り組むべき課題は多いはず)

そんなこんなで、今回は2000年シドニーオリンピックをプレイバック。


【2000年 シドニー大会】
■MIP 高橋尚子(女子マラソン)

井上康生の強さも圧倒的で印象深いですが、この人でしょう、やはり(なんてったって国民栄誉賞ですし…)
しかし、こんなに楽しそうに走るランナー、それ以前もこれ以降も見たことないですね。先の大会の有森裕子が象徴的ですが、ランナーと悲壮感とは切っても切れないものだと思っていたので、この人の走りは本当に衝撃でした。
日本人のアスリートで、これほどまでに陽性のオーラを放射していたのは、この人と長嶋茂雄くらいではないでしょうか?


以下、雑感。

・それにしてもゴール後、小出義雄監督を探していたときのQちゃんの目、あれは完全に『女』の目だったなぁ…(´~`;)

・それにしても井上康生は強かった。この後、全日本でも篠原信一から時代を奪いとり、井上時代を築くのだが最重量級の選手ではない井上の偉業は価値あるものだと思う。井上と鈴木桂治が鎬を削った時代に立ち会えたことは、ひとつの幸せでした。

・篠原信一が『世紀の大誤審』で金メダルを逃したニュースを伝える際、NHKの有働アナウンサーが悔しさを堪えきれず涙をみせた。一部批判もあったようだが、私は評価したい。伝え手と視聴者が感情を共有できたと思う。

・この大会では女子ソフトボールが銀メダル。しかし思えばこのメダル獲得は北京まで続く大河ドラマの幕開けでしかなかった。

・この大会で金メダルを獲得した柔道の瀧本誠はその後、総合格闘技へ転向したが、正直強い印象は残せなかった。逆に、オリンピック出場を成し遂げられなかった秋山成勲は異彩を放ち続けた。人生とはわからないものだ。確かにオリンピックでのメダル獲得は人生の大事である。しかし、そこで物語を完結させるには人生は少々長い。日々精進して生き、天寿をまっとうすることの大切さはメダリストも庶民も何らかわらぬ。
塀の向こう側に落ちた金メダリストなぞ目の当たりにすると、そんなことをしみじみ思うのです。


さあ、残り2回!
次回はメダル量産に沸いたアテネ五輪をプレイバック!