いつもありがとうございます。ボンベルタ店の大川です。

 

理容室の待ち合いに「ゴルゴ13」が置いてあるのをよく見かけることがあります。短編で待ち時間には丁度よいのでしょう。

しかしこんな話も聞いたことがあります。それは「ゴルゴ13」の作者、さいとうたかを氏は実家が理容室であり、自らも理容師を経験していることから「親しみがある」のではないでしょうか。 元理容師でなければ、あのデューク東郷ヘアスタイル、あの美しいブロースカットは描くことはできないでしょう。デューク東郷のあのヘアスタイルは我々理容師が角刈り(ブロースカット)を作る上で理想的で完璧なシルエットなのであります。

 


デューク東郷を担当しているスタイリストは相当腕のいい職人なのでありましょう。 しかしここで問題があります。デューク東郷は自分の背後に回られるのを非常に嫌います。 スナイパーにとって背後に立たれることは「死」を意味するからなのでありましょう。 しかし散髪する時はどうしてもお客様の背後に立たなければ切ることはできません。 では一体どのようにしてカットするのでしょうか。 なるべく背後に立たないように、ハスに構えてカットするのでしょうか。

 



それとも、ものすごく高額な報酬で雇われた信頼のおける、刃物を持って背後に立つことを許されたスタイリストがいるのでありましょう。 しかしデューク東郷に限らず、お客様の頭やお顔に刃物を当てることを許されている我々理容師は、そのお客様からの信頼と信用を絶対に裏切ってはいけません。 自分自身も長くこの仕事に携わっていますが、お客様の喉元にカミソリを入れる瞬間や、耳の回りにハサミを入れる時など、いまだに緊張感を持ってさせていただいております。 そしてデューク東郷のヘアスタイルのような理想のフォルムが出せるように日々精進していく所存でございます。
因みに銀座マツナガでは「ゴルゴ13」は置いておりません。
最後にデューク東郷が考えるプロの条件
「...10%の才能と...20%の努力.....そして30%の臆病さ...残る40%は...運だろう...な」
さすが超一流のプロ。めちゃめちゃ謙虚なのであります。

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