今週は民進党の実質的解党、希望の党への合流のニュースで

大混乱の毎日でした。

前原民進党代表からの、民進党からの公認は出さない、

希望の党へ各自公認を申請するようにという案に

民進党議員が満場一致で賛成したというのは驚きだった。

しかし、小池百合子希望の党代表が、安保法制、憲法改正を条件に出し

リベラルは排除すると明言。

さらに日本のこころの中山夫妻の参加、

民進党を離党した長島、細野、松原、笠といった

元民進党の保守的な立場にいた現職議員が名を連ね、

民進党の現職議員のうち70数名が公認を申請したようだが、

希望の党の若狭氏と民進党の玄葉光一郎氏で

選別の事務作業を進めているという。

その間にも、小沢一郎も合流かとのニュースも流れたり、

菅直人、野田佳彦の総理経験者は排除、

約20名にのぼる拒否リストも存在するという

ニュースが流れるなど、目が離せない状態である。

当初の目的は「反安倍勢力の野党の結束」だったようだが、

「護憲・リベラルの排除」「保守再編」になりそうな雰囲気である。

私は特定の政党を支持しているわけではないが、

もし「希望の党」が真の「改憲政党」であるならば、

自民党、維新、希望で衆議院の定数の3分の2議席を

獲得してもらえればいいと思っている。

しかし、「希望の党」を容認するにはいろいろ条件がある。

既に限定的夫婦別姓といった是認できない方針を出してきている。

先ずは今回の解散総選挙で多くの議席を獲得せんがために

民進党の中のリベラル派に「安保法制」「憲法改正」の踏み絵を踏ませ

思想信条を曲げさせて公認するのはやめるべきである。

おそらく、「希望の党」の政策に同調できる現職衆議院議員は

せいぜい10名くらいしかいない(既に離党した者を除く)。

公認はその約10名だけに絞るべきである。

また、小沢一郎は実際には小池百合子代表に

接触を図ったわけではないということなので、

絶対に公認すべきではない。

なぜなら、解散総選挙が終わったら、

当選した議員によって党運営が始まるのである。

民主主義政党の党運営である以上、

代表も政策も多数決で決めていくことになる。

小池百合子代表の独裁などありえない。

本当に「安全法制」「憲法改正」の政策で合意した者だけが結集しているなら

大きな波乱にはなる可能性は少なくなるが、

議席を獲得したいがためにいやいや踏み絵を踏んで公認を得た者が多数を占めたら、

無所属で当選するであろう前原代表らを追加公認し、

多数決で代表交代、政策変更を強行すれば

希望の党は民進党に乗っ取られる可能性がある。

目の前の議席獲得に狂奔し、党運営を見誤ったら

「希望の党」は「絶望の党」となり短命におわるだろう。

小池代表の「リベラル排除」は厳しいくらいでちょうどいい。

既に離党組の中から、木内、後藤といったメンバーを

入れてしまっているので公認が30~40名とかになったら、

それは「希望の党」は逆に前途がないことを意味する。

若狭、玄葉の両名で選別しているらしいが、

最後は小池さん自身がさらに絞る必要があるだろう。

私の目から見ても、希望の党と政策的に同調できるのは

石関、水戸、鷲尾、渡辺、北神といったメンバーくらいである。

ボーダーライン上でも松木、村岡、玄葉、原口、松野あたりしか思い浮かばない。