タイ 3日連続反政府デモ | 松本よしひろブログ

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タイ 3日連続反政府デモ

-タイは、人権弾圧を行う中国と同じ-

 

タイでは、学生たちが3日連続で反政府デモを強行し、16日夜は警察が一連のデモで、初めて放水車などを使い強制排除した。

警官隊の警告を無視したデモ隊に対して、放水車が放水を始めた。

首都バンコクには非常事態宣言が出され、5人以上の集会が禁止されているが、16日夜も数千人の学生が集まり、現政権の退陣や王室改革を求めた。

16日は、参加者と警官隊あわせて少なくとも15人が負傷したほか、デモ隊のリーダー格らが逮捕されたという。

一部メディアは、夜間外出禁止令が検討されていると報じていて、当局側は今後もデモに厳しく対処するとみられている。

 

タイ 3日連続反政府デモ

 

 

☆憲法の改正や王室の改革などを求める学生主導のデモや集会

タイでは今夏より、元陸軍司令官のプラユット・チャンオーチャー首相とプラユット政権に抗議し、憲法の改正や王室の改革などを求める学生主導のデモや集会が続いています。

 

こうした状況を受けて、プラユット氏は15日、首相権限で非常事態宣言を発令。

16日には事後承認され、同宣言によりバンコクでは5人以上の政治集会が禁止されました。

 

16日午後6時半(現地時間)、集会を開く学生らに警察は放水車や催涙ガスを使用。

デモ隊は抵抗し、一部では衝突も起きたと報じられています。

 

 

 

☆タイでは、絶対的な権威を持つ王室についての議論がタブー視されてきたが・・・

14日には、スティダー王妃を乗せた車列が集会の近くを通った際、一部の参加者が反体制運動の象徴である3本指を掲げてのシュプレヒコールを決行。

車両の通行が一時妨げられたりしました。政府はこのような王室を揺るがす行為を厳しく取り締まる方針です。

デモや集会の参加者は、17日時点でおよそ60人が逮捕されています。

 

 

☆タイでは国王が軍隊の実権を握っており、議会制民主主義は建前にすぎない・・・

これまで、民主化を求める動きが活発化するたびに、国王が軍を動かして戒厳令を出し、治安維持に関する全権を掌握。

クーデターを起こして民主化勢力を排除する歴史を繰り返してきました。

国王やその政治体制に対する批判は許されず、王室に危害を加えようとした罪は最高刑で終身刑となります。

 

 

☆タイは、人権弾圧を行う中国と同じ

タイでのデモや集会の活発化は、香港や台湾で起きている、自由と民主を求める動きが伝播したと言えます。

王室批判に対する異常なほどの統制は、「人権弾圧を行う中国と同じ」と言われても仕方ありません。自由と民主主義を重んじる各国が協力して、タイの民主化を支援すべきでしょう。