獣医師 まつもと先生のブログ

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愛知県豊明市のまつもと動物病院です。
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【動物取扱業】
営業者の氏名:松本逸宏              事業所名:まつもと動物病院
所在地:愛知県豊明市新田町吉池17-1  種別:保管
登録番号:動本第738号             登録年月日:平成23年3月22日
登録更新年月日:平成28年2月24日     登録有効期限:平成33年3月21日 
責任者氏名 :松本一枝

こんにちは、豊明市のまつもと動物病院です。

 

情報系エントリは、かなり久しぶりになりますが、動物との生活の中で、飼主さんに知っておいてもらいたい情報を、不定期に更新していきたいと思います。

 

まずは、人獣共通感染症(動物由来感染症)のシリーズから始めますので、よろしくお願いいたします。

 

人獣共通感染症とは、その名の通り、人と動物の両方に感染または、寄生する病原体によって起こる感染症の事を指します。

 

第1回目は、マダニによる感染症のひとつ、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)についてです。

 

SFTSウイルスってなに?

 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、ブニヤウイルス目(Bunyavirales) フェニュイウイルス科(Phenuiviridae) バンヤンウイルス属(Banyangvirus) ファイヤンシャン・バンヤンウイルス(Huaiyangshan banyangvirus)によって引き起こされるダニ媒介性感染症のひとつです。

 

注意:このブログでは、よく知られている旧名称のSFTSウイルスとして説明しています。

 

主に、マダニ(フタトゲチマダニ)に吸血される際に感染し、西日本(特に、九州・四国・中国地方)で、人・犬・猫の発生が増加傾向にあります。

 

国立感染症研究所 原図

 

今まで愛知県での報告はありませんが、隣接する三重県では、2020年5月までに10例を超える「人」の感染報告があり、2020年8月には、静岡県で「猫」の感染報告がありました。

 

SFTSは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」という法律によって、4類感染症に指定されていて、病原体がフレボウイルス属のSFTSウイルスに限り、診断した医師による届け出が必要な病気です。

 

どんな動物が感染する?人では?

 

SFTSウイルスは、人・犬・猫(チーターを含む)以外の発症動物は確認されていません。しかし、野生動物では、イノシシ、シカ、アライグマなどで感染が確認されています。

 

日本では2020年5月までに、500人を超える人の患者さんが報告されています。2016年には、SFTSが強く疑われる猫に咬まれた人が、数日後にSFTSで死亡した報告や、2017年に初めて犬でのSFTS発症が報告され、その飼い主さんのSFTS感染が確認されたとの報告などがあります。

 

人での発生は毎年5~10月に多く、主な媒介動物である「マダニ」の活動時期と重なっています。そして、人での致死率は、6.3~30%と比較的高い数値で報告されています。

 

SFTSを予防するには?

 

人も動物も感染リスクの軽減を目的とした、マダニ予防が中心となります。

 

人では、自然環境に入る場合、長袖や長ズボン、長靴の着用など、肌を露出させることを避け、野生動物などとのむやみな接触は、可能な限り避けるべきです。

 

また、弱っている動物やSFTS感染が疑われる動物に触れる場合には、自分自身を守るためにも、マスクやグローブをはじめとする防護具を着用する必要があります。

 

犬や猫では、ノミ・マダニ予防薬を利用して、定期的な予防を心がけることが重要です。動物たちにとって適切な予防薬を動物病院で処方してもらって下さい。

 

参考リンク先

 

この記事をエントリするのに参考にした文献等をリンクとして貼っておきます。より詳細に知りたい方、最新情報などを確認する際には、下記のリンクからお願いします。

  1. 厚生労働省 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A
  2. 厚生労働省 ダニ媒介感染症
  3. 国立感染症研究所 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

 

 

 

愛知県豊明市のまつもと動物病院 獣医師 松本逸宏

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