アマツカゼ~陽炎便り~ | 松本まりかオフィシャルブログ

アマツカゼ~陽炎便り~

なんか…舞台来てくれた皆さんの感想やコメント読んで…今、夜中にひとりふとんの中で、ジーンとしちゃってる。


みんながこの「アマツカゼ」を観て笑った、涙した、感動した、陽炎を好きだと言ってくれた。


この上なく嬉しい言葉で、感激してます…


こちらこそ、
ありがとう。


公演中、わたしはみんなからの手紙やメッセージに何度も励まされた。


私はどうやら舞台中となると、他のことは一切手につかなくなってしまうらしい。家に帰ってもごはん食べてても、自分の半分くらいは陽炎が占めている。

陽炎を生きるために自分が生きてる感じ。


恐らく、わたしは自分の心を役に近づけることで役になれるようで(多分)。陽炎という人間に追い付けない自分がいると、本番前に落ち込んだり、怖いくらいの不安に駆られたりするの。

そんなとき貰った言葉を思い出して自分を奮い立たせて毎日舞台に立っていた。


それはそれはすごいパワーでした。皆さんのおかげで陽炎ができた。それを本番入ってからひしひしと感じた3週間でした。



本当にありがとう。




千秋楽。
二幕頭に声が飛んでしまい、高く小さな音しか出なくなってしまったきださんの声。初めての急なアクシデントだったけど、スタッフ、キャストがひとつになってそれをカバーしようとしていた袖裏は凄かった。大事なシーンでお客さんの戸惑いがこちらにも伝わって来てしまう。舞台に立つわたし達が物凄い集中力を持って芝居しないと成り立たない。多分、キャストみんながそう思ったと思う。

そんな時。きださんの変化にいち早く気づき、それでも全く動じないアツヒロさんは凄かった。

その姿を見て私は、動揺なんかしていられないと背中を押されました。


でも、きださんが一番ショックだっただろうな。私は無くした声で最後までやりきったきださんに感動でした。私たちは全然大丈夫ですよ!大阪までに治ってますよーに☆



それから千秋楽スペシャルカーテンコール観た方はいらっしゃるかしら??


そこで、このアマツカゼは、センゴクプー(5年前上演されたプーシリーズ1作目)のエピソード1ということで、アマツカゼ終演後のカーテンコールにセンゴクプー予告編を上演したわけなんですが。

今回、不動の部下の影村役を演じた西ノ園さんがセンゴクプーでは雷蔵という役を演じてらして。私はその雷蔵を執拗に追いかけるという忍び、しぐれ役をやらせていただきました。


1人1人の人物紹介がなされるのだけど、これまた私のところのナレーションが強烈で。


「戦国史上最低最悪、日本中がヒイた、あのブサイク忍者しぐれに松本まりか!」




(^_^;)



そう来たか!こりゃあ~とことんやらねば、やり遂げなければと思ったわけです。

そこでわたし、メイクさんと相談した結果、赤マジックで丸く塗りつぶしたシールをほっぺたに貼り、笑ったときに歯が黒いと面白いんじゃないかと思い、今度は黒マジックで塗りつぶしたシールを歯に貼り付け、お歯黒完成!


その顔は強烈そのもの♪


でも、ここまでしたらお客さんが本気でヒイてしまうんじゃないかと少し怖いような申し訳ないような気持ちがありました。




けれども、5年前の役のはずなのに、しぐれ人気のあまりの高さにわたしは助けられたのです。


しぐれの衣装を着て舞台に出ていった途端はじける大歓声!
あの強烈なナレーションを後ろ姿で聴いた後、クルッと振り返り、ニカッと笑って、満を持してお歯黒を御披露目☆



お客さんは…

んもうゲラゲラ笑ってくれましたさ(>_<)


皆さんが笑って喜んでくれたのがこっちまで伝わってきてめちゃくちゃ嬉しかった。


人を楽しませるって最高だね!


そして最後の挨拶ではまたお客さんの声援に助けられてしまいました。

言葉に詰まった私を、良かったよ!と言ってくれた。あんな滑稽な顔の私に可愛かったよ!とまで言ってくれた。

なんて優しいの‥あったかいの‥

お客さんの声と、今までカンパニーのみんなが私を励ましてくれた声が合わさって、思わず泣きそうになってしまったですよ。。


でもまだ終わっていない、ここで泣くわけには!とぐっとこらえましたが。そのくらい嬉しかった。



打ち上げで、大野さんが言ってました。
まりかの挨拶のときお客さんが声援くれてたね。俺泣きそうになっちゃったよ。‥って。



(ToT)


自分じゃなく、いつもカンパニーの事をまず一番に想って喜んでくれる心の優しい座長。


だからこそついていくファンのみんなもそしてこのカンパニーも優しい人ばかりなのだと。


人は自分を映す鏡だから。


わたしもそういう人になりたいと思う。







長く拙い文章読んでくれてありがとう!