☆アトピーにヘルペスを併発する理由と治し方

こんにちは、松本比菜（まつもとひさ）です。

アトピー性皮膚炎に併発しやすい皮膚のトラブルはいくつかありますが、

「ヘルペス」

はよく見られますね。

ヘルペスとはウイルスによる感染症です。

皮膚や粘膜に、ポツポツした赤い水疱ができることが多いです。

多くの方は、口の端にポツっと水疱ができて、「いやだなあ」と思っているとじんわり拡がって痛む……という「口唇ヘルペス」を経験したり目撃したりしたことがあるでしょう。

プロの皮膚科ドクターは、ほかの病気と見分けるときに、

「赤い水疱なんだけど、よくよく見ると真ん中がちょっとくぼみぎみ」

という特徴をつかんでおられることがあったりします。

ヘルペスは、口の周りだけでなく、全身どこにでも発症します。

アトピー性皮膚炎が続いている方の中には、体調によってヘルペスを繰り返し発症してしまう場合がありますね。

これはどうしてなのでしょう。

どう治していったらよいのでしょう。

中医学の見地から解説します。

ヘルペスの特徴は「水疱ができる」ことです。

皮膚の中に、

・ヘルペスウイルス＝毒

がいて、

・水疱＝水っぽい＋炎症＝湿熱

がある状態です。

炎症を起こす毒（熱毒）によって、水っぽいものができる（湿）。

中医学では病気の性質を分析して対応しますが、ヘルペスは、

●湿

●熱

●毒

の３つの邪気の連合軍だと考えられます。

これは、……そう、こちらのブログをお読みくださってるみなさんはご存じですよね。

アトピー性皮膚炎を発症させる邪気の組み合わせと、全く同じパターンなのです。

なので、アトピー性皮膚炎急性期では、体内はヘルペスを起こしやすい状態になっていると言えます。

これが、アトピーにヘルペスを併発しやすい理由なんですね。

ですから、お手当としては、「湿」「熱」「毒」を分解・排出することが一番大事。

それから、「湿」「熱」「毒」を強めない生活（食事・睡眠・ストレス・……）をします。

正しく漢方薬＆養生を選ぶのが効果的です。

それからもうひとつ。

ヘルペスは感染症です。

一度感染すると、身体の中に潜んでいて、人間が弱ったときに顔を出します（再発）。

感染症から身を守り、病気を予防しようとする身体の働きを「衛気（えき）」と呼びます。

抵抗力、とか、バリア機能、とか言い換えると、分かりやすいですね。

この衛気が弱っていると、ヘルペスはむくむくと活動を始めます。

アトピー性皮膚炎にかかるみなさんの中には、この衛気が弱いタイプの方がいます。

このタイプの方は、アトピー性皮膚炎急性期を脱出して、美肌を再生していく段階になったら、衛気を強めるお手当を組み入れると再発しません。

アトピーも、ヘルペスも、ですね。

こうした、

「病気を起こす『邪気』のタイプに合わせてお手当する」

とか、

「そのひとの弱点タイプに合わせてお手当する」

とか、こうしたことは、中医学がとても得意な分野です。

とくに、ヘルペスの再発が多い方は、しっかりここに取り組んでいただくことが、回復へのカギですよ！

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