☆「カサカサしてたまに痒い」は完治じゃありません

こんにちは、松本比菜（まつもとひさ）です。

カサカサ・アトピーの状態を、

「まあまあ治っている」

と理解しているひとが多いのに気づきました。

アトピーは充分治る病気です。

わたしは漢方薬を使いますが、ほかの鍼灸とか、エステとか、いろんな技術を持つ先生方に食事や生活指導をマスターしてもらって、完治していく患者さんを増やしていきたい。

そう思って、まつもとは数年前から各地でいろんなご職業の先生方にお話しする機会を作るようにしているのですが、「いろんなご職業の先生」といってもやはりご自身やご家族がアトピーで……という方のご参加割合は少なくありません。

アトピー性皮膚炎の場合、急性期と慢性期とでは注意すべきことが違うので、

「急性期の食事はこうこう……」

「慢性期に気をつけるべきは……」

と、分けてお話します。

「慢性期が終わってツルツル、どこもカサカサしない、痒くない、ピンクもない状態になって初めて『完治』ですよ」とお話しするのですが、よくいただくご質問が、

「先生、本当に『完治』するんですか？」

「『完治』したあとって、もう生活に気をつけなくてもいいんですか？」

というものです。

多少無理しても、「ヤバイ」と自分で気がついて、ちょっと休んで胃腸に負担のかからない食事を２～３日続けて調整したら、いちいちカサッとしたり痒くなったりしない。

ここまで来て、完治でしょう、やっぱり。

皮膚に出やすいという体質はありますから、ムリにムリを重ねて、無謀な生活を何週間も続けたら、再発しますが、だから「このくらいに留めておけば、自分は大丈夫」というラインを把握しておきたいですよね。

でも、そのラインを越えさえしなければ、無症状。

ラクですよ～。

薬の残量に気をつけてなくてもいいし、胸元開いてたり袖が短かったりする服も普通に着られるし、痒みがないから仕事や勉強に集中しやすいし。

また、カサカサが残っているということは、「炎症が続いている」ということなので、何かのきっかけでまた大バクハツしかねないという危険信号でもあります。

よく、「とくに気になる症状もなかったのに、ある年突然悪化して……」というお言葉を耳にしますが、「ステロイドを塗っていたら気にするほどの症状にならなかった」だったり、「カサカサはずっと続いていて」だったり。

軽症なので油断していると、いつドカン！と来るか分からないんですよ～。

まつもとがご相談をお受けする「まつもと漢方堂」では、完治して漢方相談を卒業された方が何人も出ています。

これからも、おひとりでも多くのアトピーさんが、「アトピーさん」でなくなるよう、コツコツ仕事していきたいと思います。

今、これを読んでいるカサカサ・アトピーのみなさん。

「カサカサ」は終了できますよ！

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