本日は、第36回暴力追放・少年非行防止 宇治市・久御山町住民大会が、宇治市文化センターで開催されましたので、出席させていただきました。

この大会は、全ての住民が地域社会からあらゆる暴力を追放し、平穏で安全な住民生活の実現をめざすとともに、少年の非行防止と健全な育成を願って、関係機関・団体をはじめ地域住民の総意を結集して、暴力追放と少年非行防止活動の積極的な展開を決議し、広く住民意識の高揚を図ることを目的として、開催されています。

第一部では、まず、宇治防犯協会 長村会長から開会のことばが、述べられました。
続いて、山本宇治市長のご挨拶、真田宇治市議会議長からの祝辞が述べられました。

それから、中尾宇治警察署長から、宇治警察署管内の情勢について報告がありました。

10月末現在で、刑法犯罪が8575件(昨年より、8件減少)で、ひったくり1件(昨年より、12件減少)、
車上狙いや、部品盗難なども、減少しているそうです。
しかし、特殊詐欺犯罪は、10件(昨年より、1件増加)、予兆電話183件、65歳以上の被害が78%、キャッシュカード手交型詐欺も58%と、問題となっている被害や、犯罪は、まだまだ、減少していないそうです。
一方で、暴力団構成員は、減少しているそうで、宇治久御山には、組事務所が確認されていないことも、言われていました。
しかし、全国的にも、特殊詐欺においては、暴力団の関与が、増えているそうです。
少年検挙数は、559名ということも報告されました。

その後、宇治市青少年健全育成協議会 嶌会長から大会決議が読み上げられ、一部は終了致しました。

その後、第二部では、演題「少年非行の現状と課題」として、佛教大学 社会学部 現代社会学科 作田誠一郎准教授による、特別講演がおこなわれました。



・少年の刑法犯の検挙状況について
・減少傾向にあること、又、検挙者の就学、就労状況について
・神待ち少女(家に帰りたくないため、SNSで泊めてもらえる人をさがし、家に泊めてもらう)の問題について
説明がされました。

又、2018年に少年院20か所に対して調査票を配布してデータを集めたことにより、家庭の状況や親からよく(毎日)言われていたことについて、説明がされましたが、こども達の居場所が失くなり、犯罪に走らせるのは、家庭環境や親の責任も少なからずあるように感じました。





又、現在の子ども達の社会においても、大人なってから培われるべき、気の使い方や空気を読まなければならないという社会が構築されつつあることを聞くなかで、若い時から、精神的に病んでしまうということが、当然のように、思えてしまいました。

近付けば、暖かいが相手をキズつける恐れがある。遠ければ、寒いが相手をキズつけない。


世の中、便利になった反面、顔をみて直に触れ、コミュニケーションを図れていた時のような、相手を思いやれる気持ちが、希薄化しつつあることが、犯罪を起こさせているように感じました。



18才を成人にすることで、少年犯罪、少年院との関係について考えていかなければならない。

非行に走るまでに、対応し、くい止める。




本日は、ご準備から後片付けまで、お世話になりました関係者の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました🙇