芸能裏話(50) 漫才ブーム到来
B&Bさんが東京に行ってから大阪の笑いが認められ、俄かにお笑いが注目を浴びだした。
花王名人劇場でやすし・きよし/セント・ルイス/B&Bの漫才がゴールデンで流された。
普段の週は裸の大将など、ドラマをメインにしていた、繋ぎにお笑いを入れたのだがこれが大当たりした。
ドラマは時間とお金が掛るが、お笑いは、その日に終るし、ギャラもセットも安く済む。
その上視聴率も良いとくればドラマよりお笑いと云う事になり、漫才番組が一挙に増えた。
洋七兄さんに聞いた話では、花王名人劇場のOAが終った瞬間から人生が変わったと言っていた。
街歩いている人が「花王名人劇場に出ていた人でしょ」とか「もみじまんじゅう」とか「岡山・広島」の人でしょう等、たった一日で有名人になった。
それぐらい視聴率が高かった。その番組を見たスポンサーからCMの以来が4社ほど一度に来たそうだ。
これほど凄いブームは過去においても、これからもないと思う。
どこの局も、お笑いをやり始めた。
代表的な所ではフジテレビのTHE・MANZAI!
この番組からはB&Bは勿論、ツービート/紳助・竜介/のりお・よしお/ザ・ぼんち/
いくよ・くるよ/サブロー・シロー/赤信号/ヒップアップ/おぼん・こぼんなど一気にメジャーになった。
特にザ・ぼんちはレコード恋のぼんちシートが爆発的に売れて、漫才師では初めて武道館でリサイタルをやったのです。
その時、僕等はザ・ぼんちさんを応援するために、大阪から東京の武道館までバス7台を連ねて、6時間掛けてファンと一緒に来ました。
各バスには当時若手だった漫才師が乗り込んで、お客さんを退屈させないように
漫才やったりゲーム・歌などで6時間を持たせたのです。
その中には大助・花子もバスに乗っていた。
料金は交通費・リサイタルのチケット・Tシャツ・食事付きで一人1万円だった思う。
吉本はしっかりしていて、バスガイドを乗せると高いのでお笑いタレントを入れた。
食事付きと云ってもザ・ぼんちさんにマックがスポンサーとして付いていたので
往復6食ハンバーガーとコーラだった。
武道館の盛り上がりは最高だった。
笑いや歓声が後ろから前に波の様に押し寄せてくる。
僕等は応援団として舞台に立ったがネタは出来なかった。
でも武道館の舞台に立てただけでも嬉しかった。
のりお・よしおの、のりお兄さんはザ・ぼんちのライバルなのに漫才をする事になった。
漫才と云うよりボヤキに近い内容だった。
「なんでライバルやのに応援漫才せなあかんねん、こんなリサイタル無茶苦茶にしたる」
と冗談か本気か分からないような漫才だが、たぶん悔しかったと思う。
「ぼんちのどこがええねん」と云うと会場からブーイング「やかましいわ」と云いながら
ズボンを脱ぎ下半身を見せてしまった。
『ギャーッ』と大歓声とブーイング、でも盛り上がった。
最後に「武道館でチンチン見せたんワシが最初やろ」と勝ち誇った顔で下りて来た。
のりおさんはココ一番何かをやってくれるので、芸人の中でも結構ファンが多かった。
この日も楽屋で若手は大喜びだった。
ライバルを誉めるのは照れくさいのだろう、のりおさんらしい精一杯の祝福だったと思う。
盛り上がった武道館を後に、僕等と大阪から来たファンはバスに乗って帰る事になった。
東京滞在僅か4時間、これから又バスに揺られて6時間お客さんの機嫌取り、地獄のようなツアーだった。
でも今になると良い思い出になった。
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