松稔の芸能裏話(93) ジャイアント馬場さん・ジャンボ鶴田さんと仕事
全国即席ラーメンのイベントがあった。内容は、インスタントラーメン協会主催
『つるつる・ウマウマ屋』と云うタイトルで、渋谷のスペイン坂に特設ステージで、行われた。
ゲストは、タイトルにちなんで、つるつるは全日本プロレスのジャンボ鶴田さん。
ウマウマ屋はジャイアント馬場さんだった。
プロレス大好きな梅ちゃんには、最高の仕事だった。
梅ちゃんは、サイン色紙にカメラを用意して、一フアンになっていた。
会場に着いて楽屋で待機していたら、ジャンボ鶴田さんが来られた。
挨拶に行ったついでに、梅ちゃんがサインを欲しそうにしていたので、
サインをお願いしたら『僕でいいの、馬場さんの方がいいんじゃないの』と謙遜しながらも快くサインして頂きました。
その上写真まで撮ってくれた。暫くすると、ジャイアント馬場さんが来られた。
大きいとは知っていたが、実際に会ったらもっと大きかった。
椅子に座った時は僕より大きかった。
又、梅ちゃんがサインを欲しそうにしていたが、さすがの馬場さんには、僕も切り出せなかった。
それを察してくれた鶴田さんが『サイン欲しいでしょ』と云って、馬場さんに頼んでくれた。
馬場さんも快くサインしてくれた。
そして、鶴田さんが『カメラ貸して、馬場社長と撮ってあげるよ』と云って、梅ちゃんの心を見透かしたかのように、梅ちゃんの願いを叶えてくれた。
本当に良い人だった。
仕事内容は、ホリプロアイドルのミニコンサート、馬場さん、鶴田さんのサイン会。
そして即席ラーメンの試食と結構面白いイベントだった。
しかし、電通の仕切りは悪かった。朝8時集合で、何回もリハーサルを重ねた。
ジャイアント馬場さんに対する注意事項があった。
それは、一般の人からの質問で「どうして大きいんですか」と言うような質問は受けないで下さい。と云う事だった。
イベント内容は簡単なのに、むやみに多い台本のページ数とスタッフの数。
こんな事で高い制作料を取ってるのかな思ってしまう。
いざイベントの本番が始まったら、いいかげん差が露呈してきた。
馬場さんの椅子を出す人がいない!マイクが出ていない!
何の為に朝早くから来てリハーサルしたか分からない。
舞台袖にスタッフがいない、仕方なく僕らが椅子を出し、マイクのセッティングをした。
電通の人に嫌味を言いながら司会した。
「電通の人は優秀な人が多いですが、動く人は少ないですね」その言葉でやっと気付いたみたいだった。
鶴田さんなんか自分で椅子を持ってきてくれた。そしてトークの時に、問題が起きた。
質問タイムで、小学生の子供が『馬場さんに質問です、どうしたら大きくなれるんですか?』
といきなり、心配していた質問が来た。
話を反らそうとしたが、馬場さんが『それはね、毎日運動して、好き嫌いをしないで、
何でも食べる事』と嫌な顔一つしないで、答えてくれた。ほっとした・・・
仕事が終わり楽屋に帰ったら、ダチョウ倶楽部が尋ねて来ていた。
このイベントを新聞の広告で知ったらしく、馬場さんと鶴田さんのサインが欲しくて、
わざわざサイン色紙をもって来たのだ。
鶴田さんにお願いしたら、馬場さんの楽屋に連れて言ってくれた。
そしてダチョウ倶楽部にも、サインと写真を撮ってくれた。
これにはダチョウ倶楽部も大喜びだった。鶴田さんは本当に良い人だ。
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