元よしもと・ホリプロ芸人 松稔の芸能裏話88 花王名人劇場漫才教室で噛ませ犬 | マツミンのブログ

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松稔の芸能裏話(88) 花王名人劇場漫才教室で噛ませ犬

花王名人劇場『横山やすしの漫才教室』と言う番組に出してもらった。

 

この番組は、これから期待される若手14組によるお笑いバトルだった。

 

出場は、こだま・ひびき/清水圭・和泉修/ヤンキース/まるむし商店/どんきほーて/岡けん太・

 

ゆう太/ウッチャン・ナンチャン/象さんのポット/新山絵里・真理/ペコちゃん/ブッチャー

 

ブラザース/蛍雪次郎/Wコミックそして私達コント松竹梅。

 

審査員はおぼん・こぼんさん、三球・照代師匠だった。

 

優勝すれば賞金・賞状そして花王名人劇場に一本ネタで出して貰えると云う特典付。

 

これは又とないチャンス、最大の敵はウッチャン・ナンチャンと清水圭・和泉修。

 

予想通り笑いの量はほとんどドングリの背比べ、いよいよウッチャン・ナンチャンの出番がやってきた。

 

お笑いスター誕生でウケたラグビーのネタ。

 

ナンチャンの短パンからトランクスが見えていた、それは爆笑していたが、ネタは大スベリした。

 

ラッキーこれで大きな敵は一つ潰れた。そしていよいよ松竹梅の出番がやってきた。

 

僕らのネタは、お笑いスター誕生で100点満点取った自信作!『それは秘密です』

 

これは、桂小金治の『それは秘密です』のパロディで、竹が司会の桂小金子、

 

梅が妹を探している早乙女麗子、そして松が妹ののりこデュペッシュ亀岡。

 

内容の一部を再現します。

 

竹:幼いころ別れ別れになった姉妹が今日20年ぶりの再開です。

 

梅:妹は見つかったんですか?

 

竹:はい、幼い頃ハワイの人に引き取られて、今はのりこデュペッシュ亀岡さんとなって、

 

 今日こちらに来て頂きました。

 

松:わ・た・しハワイからきましたよ。イロハ〜Noアロハ〜

 

梅:(泣きながら)まちがいありません!

 

竹:では子供の頃の思い出話をして下さい。

 

梅:子供の頃、二人でインコを飼っていました。

 

竹:インコを飼った〜そしてそのインコ、二人で可愛がった?

 

松:たーべまーした〜

 

竹:食べた〜?まさか麗子さん、インコは食べませんよね。

 

梅:…いただきました。

 

竹:いただいた〜…他に思いでは?

 

梅:ある日の事、お爺さんが道端で倒れていました。

 

あまりにも可愛そうなので、そのお爺さんを二人で家に連れて帰りました。

 

竹:そして、そのお爺さんを介抱した〜

 

松:たーべまーした〜

 

竹:食べた〜いくらなんぼでも、お爺さんは食べませよね。麗子さん!

 

梅:ポン酢で頂きました。

 

このやりとりが大爆笑だった。後半のタタミこみは、梅(早乙女麗子)が無理難題を云う。

 

竹:他にどんな思い出が…

 

梅:お母さんに叱られた時、私を慰める為に、フォークを口に加えてグレープフルーツ

 

  をキャッチしてくれました。

 

竹:のりこさん、覚えていますか?

 

松:…忘れました。

 

竹:じゃ思い出して頂きましょう。(フォークとグレープフルーツを出す)

 

松:Oh…No

 

梅:もしやってくれたら財産全部あげるのに・・・

 

松:グレープフルーツ・カモン・レッツゴー三匹(グレープフルーツをキャッチすると

 

  拍手と大爆笑)

 

梅:それから、誕生日の時クラッカーを加えて口の中で爆発させて、祝ってくれました。

 

竹:のりこさん、覚えていますか?

 

松:…これも忘れました。

 

竹:じゃ思い出して頂きましょう。(クラッカーを出す)

 

松:Oh…No…クラッカー、マウス、イン、ベリーデンジャラス!

 

梅:もしやってくれたら優勝出来るのに!

 

松:クラッカー、マウス、イン(口の中でクラッカー鳴らすと大爆笑だった。)

 

今日やった中では、ダントツの笑いがとれた。残るは、清水圭・和泉修だけだった。

 

ネタは誰の目から見てもウケていなかった。本人も終わった後、首をひねっていた。

 

「やったーこれで僕らの優勝だ!」心の中で大きくガッツポーズ。

 

全員舞台に並んで審査の総評が始まった。

 

おぼん・こぼんさん、三球・照代師匠も僕らの事を絶賛してくれた。

 

これで優勝を確信した。

 

そして、いよいよやすし師匠から審査の発表「今日は私の独断で決めさせてもらうわ!

松竹梅はようウケとったけど、将来を見込んで清水圭・和泉修」一瞬場内がシーンとした。

 

余りにも理不尽な結果に腹が立った。

 

三人でやすし師匠を睨みつけた。やすし師匠は目を合さなかった。

 

デレクターが気を使って、形だけの特別賞を出してくたが、嬉しくなかった。

 

収録が終わって、やすし師匠の楽屋に挨拶に行ったら『すまんあいつら優勝させなアカンかってん』と云われた。

 

いくら頑張っても最初から圭・修が優勝すると決まっていたのだ。

 

吉本の次期スター候補の圭・修を有名にする為に他の芸人はみんな噛ませ犬にされた。

 

その日は僕の誕生だった、最高の誕生日が最悪の日になった。

 

その日三人で朝までヤケ酒を飲んだ。

 

酒に弱い私は二日酔いで心身共にボロボロになった。

 

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