9月6日付産経新聞の、参院議員・山谷えり子さん のコラムで、見逃せないニュースが取り上げられていた。
山谷さんは、性教育について真剣な発言を続けている人で、私が「月刊正論」に性教育に関する世の中評論を続けて書いていた頃、お手紙をやり取りしたことがあるので、いつもそのご発言には注目しているのだ。
(ちなみに山谷さんはかつて、ご存知・主婦の味方のタウン情報紙・サンケイリビングの編集長として、名をなした人です)
今年から「子宮頚がん予防ワクチン」の接種が始まったのだけど、その効果はまだ曖昧にもかかわらず、各地の市町村で公費助成が決まっていて、しかも「11~14歳」という思春期の年代での接種が強くお奨めされているらしい。
というのは、初めてセックスを経験する前の接種が望ましい、という理由だそう。
で、その年代の生徒向けに作られたパンフレットには「セクシュアルデビュー前に」なぁんて表記されているんだそうな。うひゃ~!そんなにオシャレに表現しちゃうと、早くしたがる子が増えちゃうじゃないの?
山谷さんは、こう嘆いている。
《…「援助交際」と同じく、とんでもない言葉である。現代っ子たちの間で“ワクチンを接種したから、もう子宮頚がんにならない。性交渉しても大丈夫”と勘違いの暴走が起きないだろうか。》
なんか、ワクチン製造・販売会社の販売促進のご都合主義も感じさせる。
性に関する話は、語る相手の年代によって、「もっと楽しもう」と「体験を急がず、もっと大切に」の二層建てが必要。
私もそろそろ、かなり古びてきたHP「アンチダイエット・スリミング本舗」 の他に、
「老若男女のための新・性教育」サイトを立ち上げた方がいいかも、とにわかに思いを強くしたのであった。