MAYUに引き続きmanakaも「OVER&ヒカルカケラ」のポスターからイラストを起こしました。

このポスターは本当に解像度が高く、切り取ってイラストにしても一つ一つ絵になりました。本当にありがたいポスターでした。ただ一つかれんだけがピントがずれていて、イラスト化できませんでした。かれんもシリアスな良い表情をしていただけに残念です。

◇このmanakaの表情も素敵でした。特に何かもの言いたげな目と口。最高の瞬間が捉えられていると思います。

また、左手の指や左肩の露出した部分もコントラストが高く、立体的な様子をしっかり見分けることが出来たため、画像を頭のイメージの中で3D化しながら描けました。とても楽しい描画作業となりました。

画中の色のついた円は色画用紙をコンパスカッターでカットして貼り付けました。コンパスカッターは100円ショップに売っていますので、円を切り抜きたい時に便利です。

 

 

◇描き始めの頃の様子です。紙はKMKケント紙のA4サイズ。アクリルの板にマスキングテープで固定して、準備OKです。鉛筆は最近はもっぱらSTAEDTLERを愛用しています。以前は三菱Hi-Uniを使っていたのですが、1本の鉛筆の表現の幅はSTAEDTLERが勝っているため、こちらに乗り換えました。左下に置かれているカメラレンズ用のブラシは紙の上の細かな埃を払うために使っています。

 

◇今回の髪はほぼ黒くつぶれていたため、髪の流れを読み解くことに非常に苦心しました。特に髪の流れの重なる箇所は少しずれても違和感につながりますので、慎重に境を見極めました。

 

 

◇髪もひと通り塗り終わり、更に濃い色を重ねる前の段階となっています。私は部分的に仕上げていくのではなく、フェードインするような感じで少しずつ濃い色を重ねて仕上げていくタイプです。この段階では顔や腕の所々に未完な感じの様子を見つけることが出来ます。

◇顔や腕もほぼ描きあがり、後は髪と衣装を仕上げて完成という段階です。すべて仕上がって最終確認をするのですが、ここで白目が白すぎることに気が付いて少しグレーを強めました。また、唇が黒すぎるように見えますが、実際はかなり濃い赤のルージュが塗られていたのでは?と想像が出来ます。そんな想像を膨らませられることもモノクロ写真をイラスト化する面白みです。