2ヶ月くらい前に、職場にエホバの証人の男性が入ってきました。

彼は今30歳手前で、転職とともに上京してきて週3日で勤務しています。
集会に参加するためだそうです。

そんな日数でまともな生活費を稼げるような給料ではないので、恐らくご実家から仕送りをもらっているのでしょう。ということは、恐らく彼は二世なんじゃないかなと思います。




個人的には彼の話をいろいろ聞いてみたいところなのですが、なんせ職場でそんなデリケートな話もし辛いですし、持ち場も違っていて普段は会うこともほとんどないのでなかなか聞けずにいます。



一度、彼が入ってきて間もない頃、仕事を教えていた時にエホバの証人に入っていることを聞きました。

今時はiPadに聖書を入れているのですね!びっくりしました。

確かに、あんな厚い本持ち歩くのも大変ですもんね(;´Д`A




でも別に勧誘(エホバの方は伝道と仰るんでしたっけ)されることは特にありません。

日蓮正宗の人は、友達とか職場の人とか身近な人を折伏することが多かったと思うのですが、エホバでは家庭訪問や駅前で立ってることが主な伝道活動なのですかね?


私は彼がエホバを信仰をしているというのを知って、自分の事を打ち明けても平気なものかちょっと悩んでその場では話しませんでした。

話せばよかったかなー。

でも今までキリスト教系の人とあまり関わりがなかったのもあって、どういうリアクションされるのかわからなかったので戸惑っちゃいましたσ(^_^;)





私のエホバの証人に関する知識って、いしいさやさんの漫画の内容と、しばらくネットで二世信者を探し回っていた時に見つけたブログやツイートの内容くらいのもので、彼らが私のような他宗教の元信徒を見てどう思うのかがよくわかりません。

全員まとめて「世の人」として見られてるのか、もしかしてもっと良くない存在として見られるのか…。


マックシェイク奢ってくれる程度には仲良くなったけど、宗教の話となるとまた別問題だろうし…。





一方、私の職場の上司は【宗教を信仰してる人】にやや過剰反応する人で、エホバの事をあまり知らないわりに「エホバなんだって。怖い怖い」なんて言っています。

面白かったのは、仏教大国であるミャンマー人の方が面接で「私は仏教徒で日曜は集まりがある」と言っていたことに対して、面接が終わった後「また変な宗教やってる人だ。怖い怖い」と言っていたことでした(笑)

いやいや(笑)
味噌も糞も一緒かよ(笑)


宗教やってる人は普通じゃない、ちょっとアブナイ人という認識みたいですね( ̄▽ ̄;)



新人が入ってきたときに、上司はエホバの彼にこっそり「宗教の勧誘とかしないでね」と釘を刺したみたいです。

言われた彼は一体どんな気持ちだったのか、ちょっと考えてしまいます…。



まぁ上司の気持ちもわかります。

上司は彼の人間性をそんなに知らないわけですし、仕事の日数を制限してまで宗教やっている人間の考えていることなんてわからないから、変なトラブルになる前に注意しておこう、とでも考えたのでしょう。

ただこれ、言われたのがもし自分だったら凹むわー。帰ったら家で1人うなだれちゃう…。





宗教に対する偏見は私の中にだってあります。

私だって「他の宗教は邪教だ」と言われ続けてきた人間ですから、偏見がないわけがありません。


今だに創価学会って聞くとあんまり近寄りたくないなと思いますし、キリスト教イスラム教ユダヤ教と聞くとちょっと潔癖な感じやヒステリックそうな印象を受けてしまいます。


幸福の科学と聞けば「何であんなイタコ芸を信じてるんだろう」と思うし、テレビやドラマの葬式のシーンもまだ少しだけ気持ち悪く感じます。


偏見にまみれてます。




ただ、教団に対して偏見を持っても、なるべく個人に対してその偏見を向けるようなことはしないように心掛けています。


実際、仏教だろうがキリスト教だろうが新興宗教やってようが、普通にいい人はたくさんいるんです。

中には、一部の二世信者のように嫌々やっている人だっています。



その嫌々やっている人が周りから「怖い」なんて言われたら、どう思うかくらい想像はつきませんか?

彼らが宗教が嫌なのは、周りから偏見を持たれていることを知っているからです。

「嫌ならやめりゃいいだろ」と思う人もいるかもしれませんが、嫌でも簡単にやめられないから困ってるんです。




エホバの彼が本当に二世かどうか、そして、信仰を進んでやっているのか嫌々やっているのかはわかりません。

でもどっちだったとしても、誰だって偏見を持たれることにあまりいい気はしないのではないでしょうか。







特定の宗教と関わったことがない方、

宗教と聞くと「なんかヤバそう」という印象を受ける方、

宗教に対するイメージや偏見を一個人に向けることが、相手を傷つけることになることを知って欲しいです。