女の人って占い好きな人と多いですよね。

うちの母親も、しょっちゅう携帯で占いサイト見ていて、時にはそれが原因で携帯代の請求がかなり高額になっていて、父は頭を悩ませていました。

日蓮正宗では他の宗教は邪宗だともう散々書きましたが、占いも信じてはいけないみたいです。
信じるのはただ一つ、日蓮正宗の御本尊のみ。

なのでこの占いと、母が持ってた水晶玉が度々揉め事の要因となっていました。



水晶玉というのは、別に母自身が占いに目覚めたからではありません。

私が小学校低学年の頃、家の中で私の名前を呼ぶ変な声を聞いて泣いたことがきっかけで、母が魔除けに購入したものです。

木箱に入った、野球ボールくらいの大きさの水晶玉で綺麗だったので私は好きだったんですけどね、父は捨てろ捨てろ言い、母は長いこと拒否し続けていました。




母はずっと個人で音楽活動をしていますが、昔から恋多き人で、私が物心ついた頃から周りに男性が多かったです。
ファンというよりは音楽仲間ですね。
もちろんその全員と恋愛関係にあったわけではないけれど、もしかしてそうだったんじゃないかなと思う人もチラホラいます。

私が知ってる限りでは、母と仲良くしていた男性や交際相手は今も昔もみんな音楽やってる人間です。

時には私と歳が6歳しか違わない相手もいて、我が母親ながらすげーなと思いました。



多分占いでは、家庭の悩みの他に恋占いとかもしてたんだと思います。

まぁ私みたいな乾いた人間からしたら、占いなんて遊びみたいなもんで都合のいいとこだけ聞いときゃいいやって感じなのですが、母は結構のめり込んでいました。

ていうか、どうも今だにのめり込んでるみたいですがね。

1、2年くらい前に母の家で、うん万円の占いの領収証を見つけて「金ないくせに何やってんだよ」と呆れました(-_-)






父は宗教、母は占い。

人間こうも得体の知れない何かにすがらなきゃ生きていけないもんでしょうか。

占いも宗教も(ていうか占いは宗教なんですけどね)、自分の境遇や悩みとうまく合致した時にハマるって、どなたかのブログで読みましたがまさにその通りだと思います。

「あ、これは私のことだ」
「あぁ、あの時のことはこういうことだったんだ」
って思い込むとハマるものです。

姓名判断だって、もちろん私も小学生の頃には好きな人と自分の名前で何度か検索したことはありますが(きゃー(〃ω〃))、あんなものは所詮万人に当てはまりそうな良いことと悪いことを上手く織り交ぜて、読んでいる方が「あ〜これは自分のことっぽいなぁ」と思っているだけなんじゃないですかね?知らんけど。

あくまで私個人の意見なので悪しからず🤚





話を戻して。
母は私が小学生の頃に、ある男性と(本人にとっては多分運命的な)出会いをします。

相手がどうなのかは知りませんが、母は相手のことを運命共同体のように想っていたようです。

私は離婚の直前に知るわけですが、まぁ確かに仲よかったな〜って感じでしたね。
父がいない時にそのお兄さんが家に遊びに来たこともあったし、私自身もよく遊んでもらってましたし。

そういや母親がやたら熱い曲を続けて作ってた時期があったので、「あぁ、あの頃か…」なんて思ったりもしました。

母はその人への想いをノートに綴っていて、見つけた父が私に見せてきました。


いや普通子供に見せんやろってかんじですが、父も母もメンタルが素麺なのか、1人じゃ心細いらしく相手の秘密を私に話してきます。

なので、私はどっちの秘密も実は知っていました。

父親が何度か自殺未遂していたことも、母親がどこまで関係を持ったかはわからないけど多分不倫していたことも。

どっちも子供に話すべきことだとは思えないですよね(笑)
そんなこと聞かされてもねぇ、困っちゃいますよ〜。





私は多分母親と仲良くなりすぎたのだと思います。
父親のことはほとんど敵だと思っていたし、3人家族なので味方にするとしたら母しかいません。

母も、父の信仰心には引いてたというか、なぜか人から嫌われやすかった父を見て「あんなに毎日仏壇に手を合わせてるのに全く幸せそうに見えない」から信仰する気もなかったし、家ん中で暴れるし、父に対しては冷めていたようです。

まぁだから他に好きな人がいること自体は納得がいきました。
そりゃそうだ、変な宗教に傾倒していて機嫌悪いと突然キレて暴れる旦那だったら私だって他の男に逃げるわ。

だから私と母はよく2人で父の愚痴を言い合っていましたし、母自身が日蓮正宗の信仰がいやだったので私にも強制してきたことは一度もなく、私は母のことを唯一の理解者だと思ってました。
実際友達のように仲が良かったけど、お互い依存しあってたんだと思います。

私はずっと、父はおかしい、母が正しいと思っていました。


そして大人になった今は、母親との距離の取り方を失敗したなと後悔しています。