宇宙への夢と引き換えに… | マツモトキヨシオフィシャルブログ「ホタルのぼやき」Powered by Ameba

宇宙への夢と引き換えに…

小惑星探査機 『はやぶさ』 が数多くのトラブルに見舞われながらもミッションを成功させ、満身創痍で地球へ帰還した姿は多くの国民に夢と希望を与え、決して諦めない事の重要性を教えてくれました。





今後は小惑星 『イトカワ』 から持ち帰った砂などが入っているとされるカプセルの中身の分析が期待されるところですが、そんな中、後継機 『はやぶさ2』 の打ち上げについて波紋が投げかけられています。





JAXAは当初、2010年度を目標に 『はやぶさ2』 の打ち上げを検討してきておりましたが、国の財政難から宇宙予算の伸びが抑制された影響で、当初の計画が大幅にずれ込んでしまいました。





昨年ようや く『はやぶさ2』 の事業化を決断し、2010年度の概算要求に開発費17億円を計上しましたが、事業仕分け等による予算の見直しが計られ、3000万円に大幅減額されました。





そのため、来年度に予算化されなければ次の目標年度として設定している2014年の打ち上げは難しくなるそうです。





また関係者によれば、今度の目標である小惑星 『JU3』 と地球との位置関係から、この機会を逃せば、次のチャンスは2024年ごろまで先送りになってしまうとのことです。





国の財政が危機的な情勢にある中で、国民生活に直結しないこの種の予算を計上する事が容易でないことは理解できます。





また、宇宙産業においても 『小惑星の解明 』のための科学探査は、気象衛星や通信放送衛星など、実用に直結する技術の分野に比べると優先度は低いのかもしれません。







しかし今回 『はやぶさ』 が劇的な帰還を成し遂げたことで、JAXAに対する国民や政府の反応が変化しつつあることも事実です。





誰しもが胸に秘める宇宙への探求心を考えた時、その夢と引き換えに、少しくらい生活を切り詰めてでも、なんとかチャレンジしてもらいたいと願うのは私だけでしょうか?



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