今回は、内閣府でマイナンバー制度の勉強会をしてもらったお話をさせていただきます。

 

前回から1か月近く更新が滞っておりまして、恐縮です。

 

11月は本当に忙し過ぎて、今年から11月を師走とすべきだ!という自分中心天動説的な提言をしたくなりました。

 

そんな中、気が付けば大分市議会令和元年第4回定例会も開会いたしておりまして、一般質問の準備に追われているところです。

 

つまり、11月が師走Aで12月は師走Bということになります。

 

本来ならば盛大に送り出してあげたいところですが、霜月さんのお別れ会は、僕が忙しいのでしめやかに執り行いたいと思います。

 

霜月さん、堪忍やでぇ。

 

 

ちなみに、前回の更新から本日まで、内閣府だけじゃなく、明石市に行ったり、富山市に行ったり、友好都市の中国湖北省武漢市に行ったりと、みなさんにご報告したいことが目白押しなのですが、順を追ってということで、まずは内閣府のことをお話します。

 

 

 

前回の記事で予告させていただいた通り、内閣府さんに伺いまして、マイナンバー制度の勉強会を開いていただきました。

 

僕は、今年の第2回定例会において、個人情報を活用した市民へのプッシュ型サービスの提供の可能性について質問をさせていただきました。

 

その際、個人情報の取り扱いに対する大分市の厳格な考え方に触れ、僕が望む個人情報の活用による全ての市民が生きやすい大分市の実現のためには、違った角度からのアプローチが必要であると思い、テーマの1つとして行政からのプッシュ型サービスの実現を標榜して運用が始まったマイナンバー制度にその糸口を求めました。

 

そこで、『マイナンバーのシステムを大分市が独自利用し、個人情報の活用を図ることはできないのか』という単刀直入な質問をぶつけるべく、去る11月に一人で内閣府に行ってきたわけです。

 

結果として、マイナンバーのシステムの独自利用によって個人情報を広範に使用することは、マイナンバーのシステムの設計上不可能であるということが判明しました。

 

・・・瞬殺でした。

 

めっちゃ残念。

 


しかしながら、負け惜しみではありませんが、制度の説明や担当者とのディスカッションの中で、マイナンバー制度、特にマイナンバーカードの有用性を改めて認識することができ、マイナンバーカードの活用が僕の希望を叶えるための手法の一つになり得ることを感じ取りました。

 

ということで、ここからは、内閣府で洗脳教育を受けた僕から、マイナンバーカードってめっちゃええやん!っていう話をさせていただきます。


根本的に、マイナンバーカードは、マイナンバー制度によって展開される様々なサービスを受けるために必要となる本人確認を実施するためのカードです。

 

市民が直接的にマイナンバー制度の恩恵を受けるためには、窓口であれインターネット上であれ、特定のマイナンバーの保有者であることの確認をするための裏付けとなるマイナンバーカードの発行が不可欠ということになっています。
 

 

では、マイナンバーカードの発行保有には、どんなメリットがあるの?ってところをお話していきます。

 

身分証明書としての利用や各種証明書のコンビニ交付などは理解が進んでいるものと思います。

 

それらに加えて、子育て関連手続きの申請などをワンストップ化し、プッシュ型のお知らせサービスが提供されていることや、これまでは各種証明書を紙ベースで用意して行っていた住宅ローンなどの契約が、役所を訪れることなく、ネット上での本人確認によって完結してしまうことなどは、知らないという方も多くいるのではないでしょうか。

 

こういった取り組みは、役所のサービスをネット上で利用できるというよりも、ネットの中に役所がある!というイメージがしっくりくるように思います。

 

今後についても、マイナンバーカードを健康保険証として利用可能になることや、東京オリンピック後の消費活性化策として、キャッシュレス決済の利用によって25%、最大5000円分のポイントを還元する事業が実施されることなど、マイナンバーカードを発行保有するメリットは増えていきます。


カードのICチップの活用も魅力です。

 

マイナンバーカードに搭載されたICチップには、多くの空き容量が存在し、その空き容量は官民を問わず活用することが可能になっており、この活用法の多様化が進めば進むほど、マイナンバーカードの有用性は大きくなっていくことになります。


大分市では、カードに搭載されたICチップを活用してマイナンバーカードを図書館カードとして利用する取り組みを実施していますが、官民を問わず、独自利用が進んできています。

 

中央省庁や徳島県庁、一部民間企業では、マイナンバーカードを職員証として使用する先進事例があります。

 

顔写真入りのマイナンバーカードですから、勤務先などが表示されたケースに差し込むだけで、分かりやすい名札になります。

 

さらに、ICチップを活用し、出退勤時間の管理や、セキュリティの高い区域への入室時の本人確認などにマイナンバーカードを利用することもできます。

 

マイナンバーカードのICチップについては、アイデアによって、その活用の幅は大きく広がっていくものであると思います。

 

例えば、色んなポイントカードがマイナンバーカードに集約されちゃったりしたら、めっちゃ便利です。

 

 

マイナンバーカードくんのお利口さと将来性について、ご理解いただけたでしょうか?

 

こうなってくると、みなさんが気になるのは、マイナンバーカードくんの安全性ですよね。

 

 

ご安心ください。

 

マイナンバーカードくんは、みなさんが思ってるより、とんでもなく保守的な人柄なんです。

 

マイナンバーカードは、所有者のあらゆる情報が詰まっているなどという性質のものではありません。

 

マイナンバーカードは本人確認のために使用され、そのことを担保に複数機関で分散管理する個人情報をつなげることができるのがマイナンバー制度です。

 

つまり、個人情報という観点から見れば、カード自体には何の意味もないと言っても過言ではないということです。

 

紛失などがあった場合でも、悪用されるということは現段階において技術的に不可能であると考えられますし、万が一に備えて、24時間体制でマイナンバーカードの効力を失効することができるサービスも準備されています。

 

さらに、スマートフォンなどを使って、いつでもどこでも、自分のマイナンバーが何に使われたかを確認することもできます。
 

これだけの設計になっているわけですから、僕の目から見るとセキュリティは万全であると思います。
 

しかしながら、多くの市民のみなさんは、そのことを理解しているとは言い難い状況であるように見えます。

 

マイナンバーカードを作らなければ、自分の個人情報がマイナンバー制度に組み込まれないと考えている人も一定数存在していると思います。
 

そのような市民が抱いているであろう危険性と、実際の安全性のギャップを埋めていくことが今後の重要な課題です。

 

なので、そのギャップを埋めることに一役買いたいということで、今回、僕もこのブログで、熱弁をふるってみました。

 

 

話はここで終わりません。

 

マイナンバーカードくんに、馬車馬のごとく働いてもらって、僕たちの生活を向上させましょう!ということを申し上げたい。

 

マイナンバー制度自体で考えた際、行政事務の効率化や税情報の適正化などについては、どんどん成果が上がっていますが、市民のみなさんが受ける直接的な恩恵については、先述の通りマイナンバーカードの発行が前提であり、今後の有用性の拡大もマイナンバーカードの普及率とアイデア次第という状況です。
 

ですので、僕たちの社会がマイナンバー制度の効果を最大化していくためには、マイナンバーカードの普及促進と、マイナンバーカードの活用方法の充実を同時進行で取り組み、その相乗効果を引き出していくことが求められると考えます。

 

 

そこで、僕もマイナンバーカードの活用方法について、アイデアを絞ってみました!


マイナンバーカードのICチップが有する機能を、大分市のまちづくりに活かすことができるんじゃないか!というのが僕の考えです。
 

全国的な課題であると言えますが、若い世代のまちづくりへの参画は低調です。


投票率にしても、世代が若くなるに従って低くなります。
 

若い世代と社会や行政との距離は、高齢世代よりも広いのではないかと思います。


そこで、市民の社会活動に大分市独自のポイントを付し、そのポイントを大分市の管理する施設や協力してくださる企業を介して還元するという仕組みづくりをすることで、低コストでその距離を縮めることはできないかとひらめきました。


また、別の視点からも話を進めますと、僕がこれまで大分市議会で取り組んできた性的少数者の生きづらさの解消や、愛着の形成に関する問題を抱えた子どもへの対応など、より広く市民の認識を深め、社会が一体となって取り組みを進めなければ解決が困難な課題が多くあります。


各種の課題に関し、行政側は講演会やシンポジウムなどを開催し、市民の理解を深めるための取り組みを実施していますが、その分野に興味を持っている市民が参加することが多いということが実情であると認識しています。
 

つまり、すでに一定の知識や問題意識を有している市民の学びの場になっているということです。


ですので、こうした市民が学ぶ機会にもポイントを付すことで、参加する市民の裾野を広げ、大分市の市民力の向上に結びつけるチャンスを創出することも可能なのではないかと考えました。


加えて、そうした取り組みは、マイナンバーカードの普及促進にも一定の効果があるのではないかとも考えます。
 

 

なかなかいい構想でしょ?

 

 

というわけで、今回の議会では、マイナンバーカードを活用した大分市独自のポイント制度の構築についてと、安全性や有益性の理解促進や発行時の利便性向上の取り組みによるマイナンバーカードの普及促進について議論を交わしたいと思います。

 

 

結果については、後日報告いたしますので、乞う、ご期待!

 

あと、個人情報の活用についても諦めてません。

 

この議論については、新たな論理展開をひらめいたので、今議会でぶつけてみようと思っています。

 

こちらのお話は、次回の記事で熱く語りたいと思っていますので、こっちも、乞う、ご期待!

 

 

兎にも角にも、今年最後の議会もやる気満々なのだ!ということをアピールさせていただき、今回の記事の結びといたします。

 

 

最後に一言・・・大分に元気とまつき!!