前回に引き続き、行政視察レポートをお届けします。

 

尼崎市を視察させていただいた翌日、福井県鯖江市を訪問しました。

鯖江市では、『JK課プロジェクトについて』と題しまして、女子高生が主役となったまちづくり推進プロジェクトに関して学ばせていただきました。

 

 

サプライズで、鯖江市JK課のメンバーである現役女子高生たちが意見交換もしてくれました。

 

尼崎市でのボケが渋滞を起こした記念写真に比べ、今回は爽やかな一枚になりました。

ちなみに、僕のめがねがいつもと違うということに気が付いた方には、松木マニア検定1級を授与いたします。

 

国産めがねフレームのうち96%が福井県で製造されており、そのほとんどが鯖江市で作られています。

ですので、鯖江市は日本一のめがねのまちなんです。

 

そんな鯖江市にお邪魔するということで、僕のめがねも鯖江市生まれかもと思って特急サンダーバードでの移動中に事実確認を行ったところ、まさかのmade in Koreaでしたので、バレたら生きて大分市に帰ることができないと思い、急ぎ足でめがねの聖地めがねミュージアムを訪れました。

 

めがねミュージアムでは、3000点以上のめがねの山の中から、僕にピッタリな1本をスタッフの方のアドバイスをいただきながら選び、短時間で効率的にmade in Sabaeめがねをゲットすることができました。

 

 

 

 

カッコイイでしょ?

 

 

 

 

かけてもカッコイイんです。

女子高生たちからも好評でした。

 

僕のナルシシズムはさて置き、鯖江市役所では勉強会に先立っての挨拶で、特急サンダーバードmade in Korea事件及びめがねミュージアム弾丸ショッピングの顛末の告白、並びにmade in Sabaeニューめがねの披露を実施し、鯖江市職員のみなさんを困惑とビジネススマイルのるつぼへと陥らせました。

 

 

そんなこともあってか、前日の尼崎市に引き続き、鯖江市でも、とてもリラックスした雰囲気の中で担当職員さんやJK課メンバーから多くのことを学ばせていただくことができました。

 

『JK課プロジェクト』とは、文字通りJK{Joshi Kousei(女子高生)}をスタッフとするJK課が、これまでまちづくりに参加する機会が少なかった女子高生のアイディアを具現化することで、まちづくりを推進するプロジェクトのことで、JK課のメンバーは、この活動に興味を持った鯖江市に在住している女子高生及び鯖江市に所在する高校に通う女子高生によって構成されています。

 

これまでに、図書館空席状況確認アプリの開発や地場産業とのコラボとして国際めがね展へのオリジナルめがねの出展、大手コンビニチェーンとのコラボによる鯖江市名物を使用したおにぎりやサンドイッチの開発といった派手なものから、スプリンクラーの故障した芝生公園に子どもを集めて水鉄砲遊びをする芝生の水やり事業、宝さがしや仮装などの要素を取り入れた新感覚のゴミ拾い企画などの身近で手軽なものまで、女子高生ならではの発想力で多くの実績を残しており、そのほとんどが寄附などによってまかなわれているそうです。

 

また、市民への波及効果も大きく、JK課に触発された主婦たちによるOC{Oba Chan(おばちゃん)}課や小学生によるJS{Joshi Shougakusei(女子小学生)}課、DS{Danshi Shougakusei(男子小学生)}課など、様々な世代の市民がJK課を真似た名称を自称し、それぞれが活発にまちづくりへ参加しているということでした。

 

その結果、JK課の取り組みは、これまでに総務大臣表彰や国土交通省地域づくり表彰などを受賞し、何と、鯖江市長がニューヨークの国連本部でJK課に関するスピーチまで行ったそうです。

 

そのようにして、素晴らしい取り組みが認知されればされるほどJK課プロジェクトに対する視察問い合わせが殺到し、これまでの4年半ほどで、海外からも含めて約180件2700人ほどが視察のために鯖江市を訪れているとのことです。

 

観光資源にまでなってしまうJK課、恐るべしです。

 

 

以上のようなお話を聞かせていただき、また、JK課メンバーと直接意見交換をする中で、僕が感じた大切なポイントは主に2つです。

 

まず、まちづくりは楽しくなくちゃいけないということです。

JK課プロジェクトの取り組みは、女子高生が集まってクラブ活動のようにワイワイとやるからこそ、面白いアイディアが出てくるし、そこで出来上がった企画が楽しいからこそ、人が集まり、継続し、周囲へと波及していったんだと思います。

 

自分たちのまちを自分たちでつくっていくことは、すごく楽しいし、すごくやり甲斐があります。

僕は、議員として、日常的にそんな感覚を味わえますが、そういった機会が少ない人の方が圧倒的に多いはずです。

だから、まちづくりとは縁遠い女子高生をまちづくりの主役にしちゃったこのプロジェクトは、大きな化学反応を起こすべくして起こしたという感じがします。

 

 

次に、2点目のポイントは、行政をはじめ、周囲の大人が女子高生を尊重することができた点です。

 

JK課プロジェクトの取り組みでは、女子高生から出された全てのアイディアは、時間をかけて具現化のための検討をするそうで、その結果として、先に記した実績を残しています。

大人が、子どもの出したアイディアを、仕事として真剣に検討することって、案外難しいことだと思います。

鯖江市では、それができていました。

つまり、できない理由を探すという作業ではなく、どうしたらそれが実現できるかという手法を探す作業をしていくというマインドがあったということなんだろうと思います。

 

当然のことながら、女子高生だけでは、発想を形にしてくことは困難です。

周囲の大人が大真面目に向き合って、前向きな姿勢で支えたからこそ、大きな成果が生まれたんじゃないかなぁ。

 

そして、そういうマインドって、まちづくりをしていく上で、色んな場面で活きてくると思います。

なので、今回、JK課プロジェクトのお話を伺って、鯖江市役所をはじめ、こういうことができちゃう鯖江というまちはホントにスゴイ!と感じました。

 

 

今回も殴り書きになっちゃいましたけど、以上のことをもって、『まちづくりには楽しく前向きな気持ちで臨むが吉なり!』という教訓を、僕は鯖江市で得ることができました。

 

鯖江市さん、ありがとうございます。

 

鯖江市で学ばせていただいた精神を大分市に持ち帰って、今後も市民主体のまちづくりについて調査・研究を進めていきます。

 

 

兎にも角にも、尼崎市、鯖江市ともに、すごく充実した視察となりました。

改めて、尼崎市さん、鯖江市さん、ありがとうございました!

 

 

結びに、2泊3日の視察行程中、様々な場面で高松さんが元Jリーガーで日本代表にも選ばれたことがあるということをバラしまくって、旅先での便利なコミュニケーションツールとしてしまったことを猛省し、今回の記事の結びといたします。

 

 

最後に一言・・・大分に元気とまつき!!