先日、管内視察に行ってきました。
防災危機管理局の職員さんと一緒に、僕が大分市議会防災会議で担当している大分市東部地区を見て回り、整備中の防災施設や整備済みの設備、新規整備計画中の事案等の確認をしました。
こうした防災・減災の取り組みは、費用のこともあり一挙に整えることは難しいですが、地道な取り組みを重ねていけるよう、僕も議員という立場からできることをやっていこうと思っています。
しかしながら、以前の記事、『オフコースより言葉にできた』にも記しましたが、防災・減災の肝心かなめは、当事者の意識であると思いますので、改めて、みなさんにも日頃からの心がけを呼びかけさせていただきます。
ちなみに・・・
こういった仕事は、防災服を着用しての勤務になります。
そして、僕は、ひも付きのこの帽子が最高に似合いません。
独特のポージングと表情は、羞恥心に由来するものでしょう。
しかし、イケてるかイケてないかで言えば、やっぱりイケてる分野に分類されると思います。
さて、今回は、クライマックスシリーズでも活躍中の上原浩治投手のことをお話しさせていただきたいと思います。
僕は、小学生の頃から巨人ファンです。
上原投手は、僕の青春時代の巨人の絶対的エース。
すごく好きな選手です。
日本で実績を残すと海を渡り、メジャーリーグでも大活躍。
レッドソックス時代には、ワールドシリーズで胴上げ投手にもなりました。
そして、今シーズンは日本に戻り、古巣の巨人に復帰したのです。
上原投手は誰の目から見ても偉大な投手と言えると思いますが、上原投手の最大の武器は何でしょう?
伸びのある速球や精密なコントロール、もはや上原投手の代名詞となった変化球のスプリットなどを想像される方が多いと思います。
僕が思う上原投手の最大の武器は、とんでも茶番回答になってしまいますが、スピリットです。
上原投手がルーキーシーズンで20勝を挙げ、新たなスターとして多くの報道がなされた際、上原投手の座右の銘として『雑草魂』という言葉が頻繁に紹介されました。
上原投手の背番号と言えば、19番です。
今シーズンは、菅野投手がすでに19番を付けていたため、11番での登録となっていますが、これまで上原投手は一貫して19番を背負ってきました。
その強いこだわりは、上原投手がプロ野球選手になるまでの過程に起因し、それが『雑草魂』の根源となっています。
大学野球での大活躍によって巨人からドラフト1位で指名され、即戦力として鳴り物入りでプロの世界に入った上原投手。
そんな上原投手ですが、高校時代は意外にも控え投手でした。
高校卒業後の進路には、体育教師になりたいとの思いから大阪体育大学を志望します。
しかし、入試で不合格となり、一年の浪人生活を過ごします。
予備校に通いながら、家計のために夜間工事のアルバイトをこなしたそうです。
一浪の末、大阪体育大学に合格し、野球部に所属すると投手としての才能も開花。
大学卒業後は、日本、そして世界の舞台で活躍する超一流の投手となっていきます。
プロ入りの際に上原投手は、19歳の1年間の想いを忘れないため、自分が背負う番号として19番を選んだのです。
そうした経緯もあり、上原投手は『雑草魂』を自称しています。
ですが、このスピリットは、苦労人らしくも、雑草っぽくもないところが面白い。
上原投手の投球についての特筆すべきデータとして、奪三振率が高く、与四球率が低いということが挙げられます。
これは、上原投手のコントロールが優れていることの裏付けとして使われることの多いデータです。
これを、もっと単純に解釈するならば、ストライクボールを投げている確率が極めて高いということでもあります。
つまり、常に勝負の姿勢の投球をしているということです。
その心について、上原投手がテレビカメラの前で語ったことがありました。
上原投手はとにかく野球が大好きで、野球ができることに喜びを感じ、勝負にワクワクするそうです。
そして、勝負の際に消極的になり失敗してしまうことは、とんでもなくもったいないことだと考えていて、積極的にチャレンジして悔いのない勝負にすることを大切にしているとお話しされていました。
だから、上原投手の中には、真正面から勝負するという選択肢しかなく、前述のストライクボールの投球率の高さにつながっているのだと思います。
この純粋で前向きな精神で勝負に臨み、チャレンジが成功すれば、アメリカでも大きな話題となった情熱的なハイタッチに代表される少年のような喜びの表現を見せてくれます。
本当に清々しい。
当然のことながら、体力面においても、技術面においても、上原投手は素晴らしいものを持っています。
しかし、上原投手が上原投手であるが所以は、明るく前向きな雑草らしくない『雑草魂』にあり、迷いの無い投球が、勝負の局面で大きな効果をもたらしてきたのだろうと僕は思います。
チャレンジすることに恐れは付き物です。
ですが、見方を変えれば、楽しむこともできる。
上原投手から、そう教えてもらった気がします。
冒頭で述べさせていただいた、防災・減災のためには行政に頼るだけでなく主体性を持った心がけが大切だという話も含め、長い年月をかけて成熟し、ある意味では硬直化している現代の社会でも、僕たちが見方を変えるだけで、伸びしろが広がっていくものが数多く存在すると思います。
そのことを訴えさせていただき、今回の記事の結びといたします。
最後に一言・・・大分に元気とまつき!!