ホルモン性のがんと有効なファイトケミカル | キセキを紡ぐ Rut of hope

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長いけど、最後の一言が印象的。
生野菜ワシワシ食べちゃる。

Facebookより転載なんだけど、
どなたからなのか分からなくなってしまった_(_^_)_
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『ホルモン性のがんと有効なファイトケミカル』

 以前に投稿した「がんとファイトケミカルの親密な関係」の続きとして、今日の『ホルモン性のがんと有効なファイトケミカル』を発信します。また、その後に投稿したメトホルミンも、がん治療において欠かすことのできないものですから、これらを併せて考えていただければ結構かと思います。



 さて、掲載した図の左上に、ある動画の画面をキャプチャーしたものを載せましたが、これは某医療機関の制作による医療講座で、女性を対象にした「乳がんの正しい治療」について紹介しているものです。その内容をごく短く表現するならば、(自分たちの病院のように)正しい治療ができる病院にて、(自分たちがやっているような)正しい治療を受けなさい、ということです。
 乳がんの有ることが発覚した女性や、乳がんを気にしている女性が、それに関する知識を得ようとWeb検索すれば、このような動画が検索で掛かってきます。そして、「正しい」という語を頻発して訴えている内容を観て信用し、このような医療機関にお世話になりたい…、と思ってしまう女性が多いことでしょう。そもそも、「正しい」などと軽々と言ってのけるあたりは相当な思い上がりの現れなのであり、科学的な態度が身についていないことを自ら暴露しているようなものです。

 さて、ホルモン性のがんの代表は、女性ならば乳がん、男性ならば前立腺がんです。特に乳がんは、女性にとって最も心配するがんだと言えるわけであり、近年になって特に増えてきたことが気になります。増えてきた原因は多く有りますが、一言で言えば、性ホルモンの代謝産物のうち、発がん性の有るものが体内に増え、がんを抑えるものが減ってきたことが原因です。このようにバランスが崩れてしまった原因も多く有りますが、これも一言で言えば、現代社会が生み出した諸々の変化です。
 せっかくの機会ですから、その具体例を、ごく簡単に挙げておくことにします。例えば、メラトニンの分泌量が減ったことによって思春期の訪れが早まり、分泌された性ホルモンを無害なものへと代謝していく準備が整うまでに大量の性ホルモンに曝されることが原因の一つです。メラトニンの分泌量が小学生の高学年あたりから減り始める原因は、夜更かし、昼間に日光を浴びる時間が減ったこと、運動不足の影響が大きいと考えられます。社会人になってからも同じような生活が続き、夜勤などをしなければならなくなってくると、乳がんの発がん率は非常に高くなってきます。
 また、妊娠・出産を機にホルモンバランスが大きく変化し、大量の性ホルモンを無害なものへと処理する能力が高まるのですが、妊娠・出産経験年齢が高齢化したり、その機会が全く無くなったりすると、処理能力が高まらないため、発がん性の有る代謝産物を作ってしまうことになります。
 或いは、いわゆる欧米化した(一昔前の欧米の)食生活に変化したことによって、性ホルモンや、その類縁体を多く含んだ乳製品や肉類を多く摂取するようになったこと。環境中にも、性ホルモンの類縁物質やホルモン代謝を乱す物質が蔓延してきたこと。家事の場合などに胸部に竈からの赤外線を浴びる機会が減ったこと。マンモグラフィー検査など、胸部にX線を浴びる機会が増えたことも、乳がんの発症率を高める原因になっています。

 乳がんを発症した場合、「正しい治療」などと某医療機関が豪語している治療は「摘出手術」「抗がん剤」「ホルモン療法」「放射線療法」ですが、そのうち今日は「ホルモン療法」に着目してみようと思います。
 ホルモン療法の内訳は、一般的には「LH-RHアゴニスト製剤」「アロマターゼ阻害剤」「抗エストロゲン剤」などが使われるものになります。それぞれに特徴が有るわけですが、いわゆる女性ホルモンの生成を抑えたり、女性ホルモンの受容体にフタをしてしまったりして、いわば女性ホルモン全体をターゲットにして、それを全封鎖しようとするわけです。
 この方法を用いると、乳がんのうちの7~8割を占めている性ホルモン性のがん組織は一時的に縮小し始めます。しかしその間に、幹細胞的な乳がん細胞は、「ホルモン療法耐性」を獲得していき、いずれ暴れ出すことになります。このような旧態依然としたホルモン療法が、ホルモン性乳がんを手術によって摘出する場合にも併用されます。

 では、どうするのが良いのか…、ということに言及していこうと思います。女性ホルモン全体をターゲットにするからこそ、何の解決にもならないわけです。問題なのは、女性ホルモンの一つであるエストロンの代謝産物のうち、発がん性の高い代謝産物(図中では、16α-ヒドロキシエストロンや、4-ヒドロキシエストロン)が作られてしまうことが最大の問題なのです。従って、この代謝経路のみを抑えれば良いわけです。また、エストラジオールの代謝産物にも同様の現象が起こっていますので、発がん性の高い代謝産物のみを抑えれば良いのです。
 一方で、エストロンの代謝産物のうちの一つ(2-ヒドロキシエストロン)、及び、エストラジオールの代謝産物のうちの一つ(2-ヒドロキシエストラジオール)は、がんを抑える方向に作用します。従って、こられが作られる代謝経路のほうを賦活させてやれば良いのです。

 では、そのような都合の良い物質が有るのかと言えば、アブラナ科の野菜を食べたときに体内で生じるDIM(ジインドリルメタン)がそうなのです。即ち、DIMは、発がん性を有する性ホルモン代謝産物の産生を抑制し、その代わりに、がんを抑制する性ホルモン代謝産物の産生を促進するというわけです。
 アブラナ科の植物に多く含まれているグルコブラシシンというファイトケミカルは、植物体の組織および細胞が破壊されると、自らが持っているミロシナーゼという酵素に触れ、糖とスルホニル基が外されてインドール-3-カルビノール(I3C)という物質に変化します。この状態のもの食べると、胃酸の影響によって2分子が縮合してDIMが生じる、という仕組みになっています。
 植物の場合の多くがそうなのですが、虫にかじられて細胞が破壊されたときに初めて生理活性の強いものに変化する仕組みになっています。ですから、食べるときには火を通していないものをムシャムシャとよく噛んで食べることを心がけていただければ結構かと思います。
 なお、DIMの抗がん効果は海外では有名であり、海外ではサプリメントとして多くの会社から商品化されていますので、それを利用してもらっても結構でしょう。
 因みに日本は、そのような有効性が高くて、医療機関として儲からないものは、情報が伝わらないようにするわけです。そして、「正しい」のは「標準治療」だけだというわけです。くれぐれも騙されないようにしてください。