【新じゃがの季節】
このあたりは気候が寒冷なので、ジャガイモが芽を出すのは5月になってからのことで、7月も半ばを過ぎてから、ようやく新ジャガの収穫になる。
ジャガイモの葉っぱが枯れているのがあるので、その根元を掘っていくと、小さいのや大きいの、形も大きさもバラバラなのが、いくつかゴロゴロと出てくる。そういうのを、その日食べる分だけ掘っている。
掘り立ての新ジャガは、シンプルに茹でたりオイル焼きにしただけで、香りも甘みもあって、まるで栗みたいな味がする。
この頃よく作っているジャガイモ料理は、丸ごと茹でたジャガイモ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240726/04/matsujyundx/67/b1/j/o0720054015467387986.jpg?caw=800)
を、ニンニクと玉ねぎ、干したポルチーニ茸とノゲシやシロザの茹でたのと一緒に炒め合わせて、卵でとじるというもので、これが実においしい。要するに、その辺に生えているものを集めてきて創作したような料理で、田舎暮らしを始めてからは、いつもそんなのばかり食べている。
ノゲシはちょっとゴボウみたいな味がして、いい味を出してくれるし、シロザは野生のほうれん草みたいな濃厚な葉緑素の味だ。それに、土筆を干したやつとか、キノコや野草で作ったハーブソルトを入れて、味を調える。
保存してあった去年のジャガイモで作ってもおいしいんだけど、掘り立ての新ジャガで作ると、何といってもジャガイモの味がはっきり違う。このジャガイモの味があってこそのシンプルな料理だ。こんなジャガイモは、自分の庭でワイルドに育てたのでなければ、決して味わえない。
ここ2年くらい、何故だかジャガイモの味が落ちていて、この栗みたいな甘さが消えていた。土が肥えすぎて大きくなりすぎたからかと思って、肥料を控えめにしてみたり、また増やしてみたりしていたけれど、何が悪かったのかは結局わからない。
だけど今年になったら、何がよかったのかわからないけれど、また栗の味がするジャガイモができたのだ。
それでこの頃は、ジャガイモを掘り出しては食べるのが、何よりの楽しみだ。こういう自然のおいしいものを食べていると、料理なんかは本当にシンプルでいいと思う。自然の味に勝るものはない。田舎で何もないような生活が、実は最高の豊かさだ。これは、両方を経験してみないと、なかなかわかるものではないと思う。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240724/18/matsujyundx/61/9b/j/o1080108015466895351.jpg?caw=800)
はい、今月から〇〇批判したりコ〇〇〇〇〇〇がクソヤバい件をポストしたら、片っ端から闇バイトノートの人たちに通報されますよ。
— まりなちゃん (@t2PrW6hArJWQR5S) May 31, 2024
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表紙と挿絵を描かせていただきました↓↓
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