ダイナミックアーチ走法の誕生。 | ナチュラリゼーションアカデミー

ダイナミックアーチ走法の誕生。

この一年、ナチュラリゼーションについて語ってきた。

ナチュラリゼーションは人間が立つまでにしておくべき動きの総復習。

では立ってからは?

あなたが記録にこだわらないのなら裸足ランニングで十分だ。

子供達もまずは裸足ランで十分。

しかし、あなたが結果を追究するアスリートなら裸足ランだけでは足りないかもしれない。

完璧なる野生で育ち、獣のような生活をしない限り完成体の足にはならない。

野生とプチ野生の差はかなりあると実感している。

しかし、その差を埋める方法がある。

それがダイナミックアーチだ。

ダイナミックアーチのバネを最大限に利用する走りをダイナミックアーチ走法と名付けた。

一般的にスピードが出せるフォアフット着地ではアキレス腱や脹ら脛に過度な負担が掛かると言われる。

しかし、これが間違い。

アキレス腱の伸張反射は補助的なものであってメインで使うと破綻する。

本当は、外側アーチで衝撃を吸収、横アーチはその吸収したエネルギーを内側アーチに伝える、内側アーチがそのエネルギーを溜め込んで爆発させる。

衝撃吸収と反発のメインはアーチなのだ。

アキレス腱はそのエネルギーを貰って足を底屈させているにすぎない。

アキレス腱は軟部組織であり、全荷重を繰り返せば破壊されていく。

内側アーチは骨で出来た弓だ。

1本の骨なら疲労して折れるが、いくつかの骨が関節して出来た、極めて耐久性のある強い弓なのだ。

これを最大限に利用すると足裏にトランポリンが付いている感覚になる。

ジャンピングシューズのようピョンピョン跳ねていく。

しかも蹴ったり漕いだりしなくて済むので筋肉が損傷しない。

しかし、この弓である内側アーチに正確に乗るというのは非常に難しい。

足だけでなく全身のアライメントが歪んでいると内側アーチに乗ろうとしてもずれてしまう。

内側アーチのスイートスポットは意外に狭く、親指1本分の幅のラインである。

間違っても母趾球で蹴ると勘違いしないで頂きたい。

スラックラインのように乗っていくだけで勝手に跳ねてくれる。

正確に乗れると、最後は親指の腹で地面をパチーンと弾く感覚を得られる。

アーチに乗れないと親指の横側が地面に擦れていく。

野生の足、完成体の足は裸足+ダイナミックアーチで獲得できる。

日本人がアフリカ系、ジャマイカ人に勝つにはこれしかない。

しかし、私の文章力で全てを伝えるには限界がある。

やっぱり真実は生でしか伝えられない。

See you soon!