人間の足は、走れば走るほど完成体となる。 | ナチュラリゼーションアカデミー

人間の足は、走れば走るほど完成体となる。

ダイナミックアーチのオープンソース化を加速させてから日本中から反響があった。

ここでダイナミックアーチの原理についてもう少し詳しく解説する。



上の力学モデル図は3Dではなく2D、つまり2次元の世界で示している。

それは足関節複合体の剛性が最大限になるのは一瞬である為、2次元のベクトルで示してある。

足関節最大底屈位、第1MTP関節最大伸転位(母趾球の関節)で剛性は最大となり、床反力を最大限に体に伝えることができる。

補足的に言うならば足底分圧の中心が母趾球にあることが前提になる。

簡単に言うと母趾に乗り切らないと床反力は最大限に貰えない。

第2、3趾に力が抜ける走りは足を破壊していく。

上の力学モデルでは足関節の中に三角形が描いてある。

運動学の初歩的入門書カパンディにも書いてあるこの三角形。

幾何学的に三角形は2次元では一番強い形であると小学校で教わったはずだ。

足は一見端から見ると逆L字形をしている。

Lなんてすぐ折れてしまいそうだ。

しかし、実は力学的三角形が足関節複合体にある。

つまり、力学的に足は壊れるはずがない。

しかも、三角形の底辺(上の図のYZ)の上には内側アーチがある。

エッフェル塔の脚部はアーチで支えられている。

石橋の脚部もアーチだ。

足には三角形+アーチという最強ユニットがある。

そう、壊れるはずがない。

正しく使えばであるが。

ここでカパンディには書かれていない私の発見、ダイナミックアーチの根幹部について説明する。

それは踵骨を種子骨として、アキレス腱と足底腱膜の張力がZOの力を生むということである。

体重のXO
床反力のYO
アキレス腱と足底腱膜の合力ZO

この3つの力が正確に距骨Oに集まった時、足関節複合体は完成体となる。

力がOに加われば加わる程三角形は締まり強固になる。

つまり、正確に走れば走る程、足は締まっていく。

正確に走れば走る程、足は痛めない。

正確に走れば走る程、速くなる。

ダイナミックアーチは完成形の治療法でありトレーニング法である。

私はこの発見を無料でオープンソース化している。

体験してその効果に感動を覚えた方は、独り占めせず是非シェアして頂きたい。

夢見る子ども達、悩めるアスリートのために。