こんにちは  高級かき氷が食べたいっ!松井商店です。





毎年同じことを言っているような気がしますが、氷がフワッフワで蜜にもこだわった高級かき氷を今年こそ食べたい!




長崎県内でそういったかき氷を提供しているお店がないか只今調査中なんですが、願わくば小豆と白玉ののった抹茶味がいいですね~










さて、うちのお店では家で育てていて調子が悪くなった植物の相談にも乗らせてもらっているので、調子が悪くなった植物の写メや植物そのものを持ってこられるお客さんも多いんです。




そんな中、先日少し気になった事案があったので記事にしてみようと。






松井商店では穴のあいていない容器に植物を植えて販売することが多いのですが、その際培養土の代わりに用いるのが「セラミス」という植え込み材。






オレンジ色をした軽石のような細かいレンガのような形状のもの。






セラミスを使えば、このように穴のあいていないガラス瓶にも植物を植えることができます。








素材がガラスだと根の様子や水の様子がわかるので、初めてセラミスを使う場合にはオススメですよ。








陶器のマグカップにも植物を♪



いろんなアイテムを植物を植える容器にすることができるので、植物を楽しむ幅が広がると思います。








こんな感じにセラミスを使って植え込んでいます。












と、ここまではセラミスを宣伝するための記事っぽくなってしまっていますが(;・∀・)




そういうことではなく、まずはセラミスの存在と使い方を知っておいてもらいたいのです。






使い方はいたって簡単。



以前、画像付きでセラミスの使い方を紹介した記事がありますので、使い方をご存じない方は一度目を通しておいてください。


http://ameblo.jp/matsuisyouten/entry-11861794082.html










で、ここからが本題。



植物の調子が悪いと言って、鉢ごとお持ちになった方がいらっしゃったんですが、実際見せていただくと。。。






穴のあいた植木鉢に観葉植物が植えてあったんですが、使っている用土が「ハイドロボール」。





ハイドロボールってご存知でしょうか?




呼び名はメーカーさんによって違うみたいですが、簡単に言うとこちらも穴のあいていない容器で植物を育てるための植え込み材。



見た目はちょっと小さめのチョコボールのよう。



うちでは取り扱っていないので画像もないし、そこまで詳しくもないのですが。







その方は、このハイドロボールを使って植物を植えられていたんです。



この時点ですでに問題が。





先ほど説明したようにこのハイドロボールは穴のあいていない容器で植物を育てるためのものなんです。




培養土を使わず穴のあいていない容器に専用の植え込み材を使って植物を育てる、その際容器の底に水をためることで植物が水分を補うのですが、こういった植物の育て方を水耕栽培とかハイドロカルチャーと呼んだりします。





一般的にはこの水耕栽培、ハイドロカルチャーに用いる専用の植え込み材がハイドロボールと呼ばれるものだと自分では解釈しています。






それを培養土代わりに穴のあいた植木鉢で使っている点でまず植物を育てるのを難しくしていると思います。





そういったやり方で植物が絶対に育たないとは思いませんが、正しい使い方をしなかったせいで自ら植物の栽培を難しくしてしまったようですね。




実際は使い方をよく知らずに植えちゃったらしいんですけど、こういう方多いみたいです。










個人的にはハイドロボールを使う際は、ハイドロカルチャー専用に栽培された苗を使うことをオススメします。




園芸店などで水を張った容器で管理されてる観葉植物を見かけたことはないでしょうか?




小さいのにお値段高めな選ばれしあの子たちのことです。







何度も言いますが、松井商店ではハイドロボールもハイドロカルチャー専用の苗も販売していませんのでご注意を。








ちなみに。



こちらは穴のあいた陶器鉢にシュガーバイン。






訳あってセラミスで植え込んでいます。




かれこれ1ヶ月以上経ちますがいたって元気。




ハイドロボールは試したことがないのですが、セラミスなら穴のあいた植木鉢でも問題なく育つと考えています、少しコツはいりますが(;・∀・)






ただこれもスタンダードな使い方ではないので、リスクを避けるならまずは正式な使い方をマスターしましょう。









そもそも、穴のあいていない容器で植物を育てる際に用いる専用の植え込み材である「セラミス」と「ハイドロボール」ですが、この両者、まさに似て非なるものと言えます。




詳しく説明すると長くなるので割愛しますが、簡単に言うと





*セラミスは容器の底に水をためない


*ハイドロボールは容器の底に水をためる





ビミョーな違いですが、ここが大きな、そして重要な違いなんですよね。







ハイドロボールの場合は底に水を少しためて、そこから根に水分が行き届くという感じだと思うんです、そのため底にたまった水が腐らないよう根腐れ防止剤を一緒に入れておくという方法が取られます。




容器の中の水分量がわかるように水量計もセットで販売されてますしね。









これに対しセラミスの場合は一粒一粒が水を吸収し、根がほしがる時にその水分を与えるという仕組みなので、実質的には底に水はためません。



なので根腐れ防止剤も不要。







似たような使い方をする両者ですが、その仕組が大きく違うんですよね。








この仕組とも関係あると思うのですが、使い方に関してもっとわかりやすい違いもあります。





それは苗についた培養土を落とすか落とさないか。




土に植えてあるポット苗を穴のあいていない容器に植え替えるとして。






セラミスの場合、苗についた土を落とすことなくそのままセラミスで植え込むことができます。



この点もぼくがセラミスを多用するポイントなんですよね、土を落とす作業は植物の根を傷める危険があるのでできれば避けたいところ。







これに対しハイドロボールの場合は、苗についた土をしっかり洗い落とし根っこだけの状態にしてから植え込む必要があります。






使い方としてはこのゼリーボールと同じような感じですかね。




このゼリーボールを使う際もしっかり土を落としてから植え込みます。




土をキッチンやリビングに持ち込みたくないという人にはオススメかもしれませんね。










ただ、完全に土を落とさなければならない分リスクが高く、うちの店でもこのゼリーボールに植え込む植物は慎重に選んでいます。




なんでもかんでも土を落として順調に育つってわけでもないんですよね、これがまた。。。







なので、個人的には最初からハイドロカルチャー用に作られた専用の苗をオススメしているんです。












その鉢を持ち込まれた方はうちで以前セラミスをお買い上げくださって、セラミスの使い方は知っていたそうなんです。




セラミスは特殊な使い方をするので、お買い上げの際には一応説明をさせて頂いていますので。







それはとてもありがたいことだったんですけど、同じようなやり方でハイドロボールを使ってしまったようで。





その穴のあいた植木鉢には土がついたままハイドロボールが使われていました。





セラミスト同じ使い方ができると思い近くのホームセンターでハイドロボールを購入されたそうなんです。




長崎県でもセラミスよりハイドロボールを販売しているところの方が多いような気がしますし、まだまだセラミスはマイナーなのかな。。。










つまり今回のポイントはふたつ。





ひとつめは、本来なら穴のあいていない容器に用いるハイドロボールを穴のあいた植木鉢に使ってしまった。




ふたつめは、苗の土を落とさずにハイドロボールで植えこんでしまった。






セラミスとハイドロボールを同じものと考えてしまったのがそもそもの原因でしたね。








今現在、ちまたではいろんな種類の植え込み材が販売されています、どれが良くてどれが悪いということではなく、それぞれの商品にそれぞれの特徴や正しい使い方があると思いますので、購入される際には事前のチェックをお忘れなきようお願いします。





パッと見はセラミスでも使い方はハイドロボールと言った商品も実際あるので使い方は忘れずに確認しましょう!











長くなりましたが今日はここまで。




ではー。