息子の自立課題をもう何年も作っているので何が得意で何が苦手か、何をどこまで理解出来ているかは大体把握しているけれど、課題を作る前は沢山勘違いをしていた。
多分○○出来る様になって欲しいと思って教え、息子の行動の切れ端を見て(わかって欲しい願望から)伝わったと誤解していたのだと思う。

こちらの期待している行動を本人が一生懸命「カンを働かせて」探っていたり、記憶の中にある何かと結び付けていたり…それをこちらが「分かってくれた!」「分かっている!」と勝手に喜んでいたことが今思うと沢山ある。

外出の予定も私が見様見真似で作っていたスケジュールを見て理解してくれていると思っていたけれど、いつも本人が喜ぶ様に混乱しない様にと配慮して行動していたらパターンが決まって来ていてそれらルーティンを繋ぎ合わせ記憶通りに動いていただけ。

本当に分かっているかな?
本当に選べているかな?
…といつも見守り、最近そういうこちらの思い込みや勘違いは無くなったつもりだったけど、今回お金の自立課題でやってしまった。


家では初めて挑戦したお金の課題。
療育で硬貨イラストと実物のマッチングは出来ていたし、小さい頃から電車の自動券売機やジュースの自動販売機で硬貨を自分で入れボタンを押して買っている…
数字に強いから「ひゃくにじゅう」等読めなくても並びと硬貨の関係は「何となく」分かっていると思っていたから、絶対分かる100円より難しい課題を設定し、硬貨イラストをメインにして数字は今後の為小さく入れてみた。
50円玉は分かっていると思っていた。

実際してみたら袋に入れる硬貨の数は合っているけど種類はバラバラ。
硬貨を見付けやすい様に平たいトレイに入れたけれど、最初に全て右手で握りジャラジャラいわせて感覚遊びをしていた(5~6回で終わっていた)
50円玉を私に見せ「ひゃくえん♪」と言って微笑んだ(おそらく、これは何円?…という意味と思われる)

再構造化…
いや課題をもっと簡単にするか…
考えた結果やはりまず再構造化して、それでどう変わるか見てみることにした。

※ 硬貨のジャラジャラ遊び…

トレイにカッターで切り込み線を入れグイッと差し込み硬貨を立てて固定した。


※ 硬貨を入れる袋…


文字が好きだからイラストは目に入らず数字だけ見ていたかも知れない???ので数字を消した。

課題は簡単にせずそのままで。
これで出来れば硬貨の感覚的な刺激、数字の目に入る刺激が多かったということになるのかも。

出来なかったら硬貨の種類を減らして簡単にしようと思う。