まず腸の状態を整えることが、ストレス軽減の第一歩です。


ストレスの原因になるものはたくさんあり、何をストレスと感じるのかは人それぞれで、体に現れる反応もさまざまで す。たとえば職場の上司の言動をストレスと感じて、出勤しようとすると腹痛や下痢に悩まされる人もいるでしょう。また親や子どもとのコミュニケーションが うまくとれないことをストレスと感じてイライラする人もいれば、気温差や気圧の差がストレスになって頭痛がするという人もいるでしょう。 ストレスをなくすには、その原因にアプローチしろとよく言われます。でも自分がストレスと感じているからといって、職場の上司を異動させるわけにはいきませんし、親や子どもなどの性格を簡単に変えることはできません。相手が気温や気圧となれば多少の対策はとれるものの、やはり限界はあるでしょう。


つまりストレスと感じるものや人を自分の生活から排除して、ストレスゼロにするということは、まず無理なのです。


ではストレス対策はどうすればいいのでしょう? つらくても我慢しなくてはいけないのでしょうか? そんなことはありません。


ストレスがあってもそれに負けない体をつくればいいのです。そしてストレスに負けない体づくりのカギになるのが、私が医師として専門で診ている腸です。 腸を元気な状態に保つことができればストレスを受けて現れるストレス反応 (=つらい症状)を軽くすることも可能と考えています。