2年前の今日でした



母の声を聴けた最後の日です







何度、何度、


実家に電話をしても


呼出音が鳴るだけでした




母は耳が遠くなっていたので


呼出音も聞こえないのか、、




それとも何処の病院に


入院をしているのか…




状況がわからないなかでの


呼出音でした



数件の病院にも電話をしましたが


私には応対をしてもらえない


状態になっていたので


お話を伺うことは出来ませんでした



だから、実家へ


電話をかけ続けていました




そんな時でした


2年前の今日です



母から電話がかかってきたんです



母の声は大きかったので


しっかりと聞き取れました




今日、病院から


退院をしてきたことを


母は話してくれました



やはり、


松が電話をしていた病院に


母は入院をしていました



糖尿病が悪化して


足の指を切った話をしてくれました





何回も爪を切ってあげた


あの指が無くなったのかと思うと


切なくて…


涙が流れました




しかし、母の声には


張りがありました



最後に


お互いにがんばろうね…と


明るく話してくれたのが


最後の母の声でした



今でも


その時の母の声は


忘れることはできません



いろんなことはありましたが



たったひとりの母ですからね