オーナーだけが入れる


特別なレストランで



突然…


ミス・マツイと


話しかけてきた男性は


いったい誰なのか、、、






男性は


松の情報を良く知っているんですよ



ミス・マツイが買われた物件は


素晴らしいとか、、、



いつニューヨークに戻って来られましたかとか、、




工事が終わったら


ご引越しをなさいますとか、、



とにかく、


松の情報を


詳しく知っているんですよ





松はその男性を


知る余地もないので



自宅の引越しなんかしませんよ




あなたは


私の自宅があるONE57に


行ったことはありますか




ONE57の


スタッフの方のホスピタリティは


素晴らしく




私の部屋は日の出が見える


素晴らしい部屋ですから…


引越しなんかしませんよ





なんて…


好きなことを


松はその男性に話したわけです




その男性は


松に名刺もくださいましたが



老眼鏡を持っていなかった松は


名刺の文字は


ほとんど見えなかったわけです




たぶん…


不動産の販売の


スタッフなんだなぁと


思ったので…




私の部屋が


どこまで出来上がっているのか


工事の見学をしたいと申し入れたわけです




すると、その男性は


わかりました

少しお待ちくださいね

私かもしくはスタッフが

こちらに来ますからと言って



その男性は松の前から…


立ち去ったわけです




すると、、、です


お茶のサービスをしてくれていた


レストランのスタッフの中で



それまで


一番無愛想だった人が


松のところにやって来て



今までと


人が変わったような


にこやかな笑顔で



私に話しかけてきたわけです




なんだ、このスタッフの


手のひら返しの態度は


何があったんだ…と心の中で


松はひとりでつぶやいていました





すると、そのスタッフが


ボスから


あなたのことを聞きました




ようこそ、


レストランへいらっしゃいました



なんて言ってくるわけですよ




そこで、元無愛想な方に



あの男性は誰ですかと尋ねたら





その元無愛想スタッフが


あなたは彼を知らないのですかと


聞き返してきたので…




知りませんよと話したら…




彼は僕たちのボスですと


言うわけですよ



そこで、松が


スタッフの派遣会社の


ボスですかと尋ねたら




笑いながら…


違いますよ



かれはこのホテル並びに


このビルすべてのオーナーですよ


と話してきたのです




それを聞いて…



松はビックリして


椅子から


転げ落ちそうになりました




えっ、、、


ちょっと待ってくださいよ



あの男性が


ONEホテルグループの


社長なんですかと


元無愛想に聞き直しました




そうですよ


彼がすべてのボスですよと


教えてくれたわけでした




松は大変な方と話していたことを


知ったわけでした



穴があれば入りたい心境でした




そんなこんなで…


松は今朝


ONEホテルグループの社長と


パジャマで話していたのでした



トホホホ…