高輪警察署の刑事さん達の


捜査は続いていました








泥棒が履歴書に書いた


自宅住所にも


出向いてくださいました




そんな中


刑事さんから




ひとつの提案がありました




今回の盗難事件には


常習性がありそうだと


刑事さんの推理が働きました




そこで、


前科者の写真リストの中から


その泥棒を探してみることの


提案を松は受けたのです





松はふたつ返事で


了解しました




泥棒探しを


自分の目ですることにしました




刑事さんに連れて行かれた先は


検察庁だったように


記憶をしています




写真チェックに


時間を費やすことは


刑事さんから


事前に聞いていたので


覚悟をして出掛けました




前科者写真は


引き出しに整理されていました



写真は鮮明でした



真正面・横顔が


撮影がされていたので


見やすい写真でした




しかし、


ひとつの引き出しが終わると



次の引き出しに移り…




膨大な数の写真を


一枚ずつ丁寧に


記憶と照らし合わせながら


調べていく作業は


根気の入る作業でした




お昼休みを挟んで


午後に持ち越されました



午後の作業に入って


しばらくすると、、、



一枚の写真に


手が止まりました




記憶している泥棒と同じ顔の


写真が出てきたのでした




松の記憶に間違いはありません




息子を交通事故で亡くしたので


隆一くんを我が子のように


可愛がりたいと




私に話した不届き者の顔が



見つかったのです




気の毒な話を聞いて


涙を流した松を裏切り


盗みを働いた輩は



つまり、


前科者だったわけです




その前科のある泥棒を


公的機関である


ハロワークは


私に紹介をしてきたわけです




私達、国民は


公的機関には


安心感を持ち合わせています



しかし、今回の盗難事件には


どこにも安心安全などは


見出せず




反対に前科者を


公的機関である


厚生労働省は




息子をひとりで必死に


育てている母親の私に




履歴書の確認をすることもなく


前科者の泥棒を


紹介したわけです





しかし、、、


この事件はこれでは


まだ、終わりませんでした




さらに、


ビックリするような


出来事を招いてきたのです