人が死んでしまうと…


肉体という乗り物を脱ぎ捨てる





しかし、死後3日間ほどは




乗り捨てた…


自分の肉体の側にいるらしいです









母は亡くなる日の




朝の10時には




お昼のお弁当を届けてくださった


若いお嬢さんと話しています





しかし、それから…




6時間後




そのお嬢さんが



夕飯のお弁当を



届けてくださった時には



冷たくなっていたわけです






きっと…きっと…



息が無くなる直前まで



家族のことを思っていたでしょう




血を流しながら…




ふたりの娘の顔を



思い浮かべていたはずです






私の到着を



一番待っていたのは



間違いなく…



母だったことを悟りました








改めて…



深夜バスに飛び乗れたことに



感謝をしました






普通では間に合わない時間でした



深夜バスを思いついて…



五分で家を飛び出せました





泣きながら…


走っても転びませんでした





夜遅い時間帯でしたが…


タクシーが直ぐに見つかりました




バスターミナルへ向かう道は


幸いなことにすいていました




そして、、、




一度閉まったバスのドアが


開きました



予約がなかったのに…


一席だけ席がありました





これは


神様のお力なくしては


ありえない事実です






神様が最後の母の姿を…


私に見せてくださったのです