母は超がつく怖がりでした




私も怖がりです





それゆえに…


サスペンスドラマは



殺人シーンが出たり…



血が出たり…



霊安室が映ったりするから



好きではありません





しかし…




私はまさに…



そのドラマの中にいたのです




いやいや…




現実は



もっとリアルなものでした







霊安室の床には



血痕もついていました…




怖がりの母が…




その殺風景な場所に



冷たい担架の上で




一晩…




ひとりで…裸で…



横たえていたかと想うと…



辛すぎました








どれほどに…



私の到着を



待っていたかと思うと…



悲しすぎて…




立っていることが…



できなくなりました