みなさんには

病院の

カルテのお話はしましたね




おとうちゃんは、

旅立つ前日から危篤状態に

陥っていました




病院からは

父が息を引き取る


ちょうど一日前から

ご家族は病院へ来てくださいと

連絡をもらっていました




しかし、あたしには

なんの連絡も入りませんでした



でも、自分なりに…

これで良かったんだと

言い聞かせています



もちろん、おとうちゃんの最後に

そばにいたかったですよ



しかし…

慌てて…

事故でも

起こしていたら大変だったからと

自分に言い聞かせています






でも、もうひとつ…



言い聞かせようがない出来事が

あったんです




亡くなった後、

母から連絡をもらい…



翌日の朝に

フィアット君で

実家を目指しました



すでに旅立ってしまった父です



いつもより時間をかけて…



動揺する気持ちを抑えながら

ハンドルを握って…

滋賀県を目指しました



名神高速道路を降りて…



何処よりも…早く

葬儀会場へ

フィアット君を走らせました


もちろん

おとうちゃんの顔を

見たかったからです




旅だってから…

一日半が過ぎていたので



冷たくなっていましたが…

父の顔をさすってあげました




こころを落ち着けてから…



葬儀屋さんの社長さんに

「着替えてすぐに参りますが…
 あたしの席は
 どこですか…亅尋ねたら…




考えてもいない返答が…

返ってきたんですよ



ここの席は、喪主様、

次は…次は…

次は…次は…次は…次は…




とうとう…

あたしの席はありませんでした



参列に来てくれた


いとこ達がびっくりして…

「 えっ〜かずちゃんの席が…

心配をしてくれていました




そんなこんなで…

通夜も、告別式も

ずいぶん

後ろに座っていたんです



きっと…


おとうちゃんは

かずよ…何処に座ってるんや
    なにしてるね…と


心配していたでしょうね



父の葬儀は

人生でたった一回です



それ故に、正直言って

悲しかったですね…



      滋賀へ向かう時の由比の海



あたしが知らない間に

おとうちゃん名義の土地は

すべて名義が変わっていました




お好きにどうぞ!…と

私は思っています



普通だったら

凄く揉めるでしょうね




しかし、あたしは

そんなことでは…争いませんよ




しかし、父のことを一番

想っていたあたしの席が

なかったことは… 



あたしはあの世に行っても

忘れられないですね






皆さんに…

お話したものか…悩みましたが



あたしは

隠し事は出来ない性格なんです



だから…

正直にご報告しました


悲しかったです…