法務局のつづき
あたしの本名は
ふなこしかずよ
そうよ
あたしゃ 本妻
愛人は性に合わないざんすよ
印鑑証明が出来上がって
船越さーん
って呼ばれたから
子供の時から返事も元気の良い、あたし
はあーい ってパワフルに答えたところ
地獄はここから始まった
印紙を買わないといけないから
財布を探したら
た、た、たいへん
財布がない
無いのよ
そしたら
今度は、まついさーん って呼ばれた
お金が無いんでーす
はあ。。。
きゃー 財布をわすれてきたんですよ
貸してください って頼んだら
ダメですって トホホ
本当におっちょこちょい
だから。。
法務局までパジャマで行っちゃうのよ
なにがなんでも
今終わらせないとダメなのよ
だって だって だってさ
あたしの右腕の
パソコン君が死んだんだよ
篠原さーんとの 待ち合わせは 10時
よく知らないひとなのよ
モチ うちにこられるのも
初めてよ
思い浮かんだのは
さっき友達になった きみちゃん
彼女しか居ないわよ
彼女は先に終わって帰っていった
あたしゃ 走った 走った
きみちゃ〜〜ん って叫びながら
あたかも
100年ぐらい前からの友達のきみちゃんを
探した探した
そうしたら
自転車を出そうとしていた
きみちゃん発見
ちょっとちょっと
お金貸して
絶対貸して
必至に頭をさげた あたし
最高にグッな
きみちゃんはあたしと一緒に
また法務局に戻ってきてくれた
感謝感謝 雨あられ
印紙代450円 借金
借金地獄は イヤだよ
来週 ごはん行くことになった
続きは 第6回で