新婚旅行は
チュニジアだった。

旅も終盤である。

チュニス。
カルタゴ。
スースに
シディ・ブ・サイド。

有名な都市は
ほとんど回った。

現地ガイドが英語で
話かけてくる。

「Hey! yo! マツケン。
お土産はどこで買う!?」

「Well...Let Me See...」
なんつって口ごもってると
ヨメがなにやら
ガイドと話し込んでいる。

ヨ「オリーブが欲しいの」
ガ「OK! ならあそこだね!」

ガイドは意気揚々と
「カルフーへ行こう!」
と宣言した。

「OK! カルフー! カルフー!」
なんだかわかんなかった
ボクは、とりあえず
返事だけして地図を凝視。

「カルフー」って、
どの辺の都市だ……?
チュニスのそばか!?

地図を凝視すること10分。
ない! 全然そんな町、ない!

「ヘイ、ガイドさん!
カルフーはニアヒア?」
「イエース」

なんつって、もう一度
地図を見ても、ないよ!
砂上の楼閣ってヤツ!?

そしたら、そしたらさ!
カルフー!

true-カルフール

カルフールじゃん!!!
つかスーパーじゃん!!!!
超、スーパーじゃん!!!!

もうさー、町みたいな
名前付けんなよなー。

※写真は埼玉のカルフール