救外の曽田さんに声を掛けていただいて、医師事務も参加してまいりました。
医師事務は、こちらの記事(9月9日、救急の日。) でAEDについて触れていたので、とても興味津々でした。
ACLS委員会とは、院内での救急に対する委員会で、医師、Ns、レントゲン技師、介護福祉士など全部署から集まって組織されており、
救急時の対応を、医師のみならず、コ・メディカルにも広めていこう!ということを掲げられています。
全職員に年1回以上、BLS実施を目標としています。
BLSとは?→BasicLifeSupport の略で、一次救命処置を意味します。
院内でしたら医師が駆けつけるまで、院外でしたら救急車や救急隊員が駆けつけるまでに行う、応急処置のことです。
・人手を集め、通報をする
・人手を集め、AEDを持ってきてもらう
・衣服をゆるめる
・口内に異物がないか等を確認する
・気道を確保する
・人工呼吸をする
・胸骨圧迫を行う
・AEDを使う
などなど…
その場に居合わせた人が、医師や救急隊員が駆けつけるまでに迅速な行動を取ることで、救命率はグンと上がります。
たった数分間、されど数分間。本当に貴重な数分間なのです。
まず、意識が無く、心肺停止の可能性がある人を見かけたら、意識の確認を行います。
意識の確認を行う際は、体を揺すらないことです。
どういった経緯で倒れているのか状況が分からない場合は、頚椎の損傷や脳の損傷がある場合がありますので、頭部の固定を行います。
意識がなければ、応急処置を行いつつも、人を集めて、通報を行ってもらい、AEDを持ってきてもらう必要があります。
人を集めるときに大切なこと。
それは「誰か!」とは呼ばずに、呼び止めたい人の特徴を言うことです。
道を歩いていて「誰か!誰か!」と呼ばれても、みんな、自分のことだとは思いません。
悲しいことですが、現代は他人に無関心な方が多いのです。
ですので、人を集めるときは、その人の特徴を言うことです。
「赤いバッグのそこの女性(あなた)!」
「グレーのスーツのあなた!」
など、その人を見て、指さしつつ外見的特徴で呼び止めることが大切です。
Aさんには、傷病者の性別、おおよその年齢、状況を簡潔に119番通報してもらいます。
Bさんには、AEDを持ってきてもらいます。なくても、必ず戻ってきてもらうように指示します。
実際に人形を用いて、気道確保、人工呼吸、胸骨圧迫、AEDをしました。
↓人工呼吸、胸骨圧迫の開始。AED到着まではこれを繰り返します。
ここで、大切なのは、持ってきた人に「AEDを使ったことがありますか?」と一声かけること。
使用経験がなくても、AEDはガイダンス音声で指示を出してくれるので、「電源を入れて、指示に従って下さい」と伝えます。
パッドを貼る位置ですが、分からなくてもパッドに胸の貼る位置が書いてあります。
体毛の濃い方などは、1枚目のパッドを貼って一旦剥がすと、その部分だけ除毛出来ますのでそのパッドは破棄し、予備のパッドが入っているので、そちらを使います。
↓心電図解析中。負傷者に触れていると正確な心電図が解析できませんので、必ず負傷者から離れます。
必要であれば、この後電気ショックがされますが、その際もガイダンス音声の指示に従います。
・負傷者から離れること
・負傷者が濡れていないこと
・負傷者が貴金属やアクセサリーなどをつけている場合は、全て外す
が大切です。
救外スタッフの、森脇さん(右)と曽田さん(左)です。
実際に曽田さんは、プライベートで出かけた際も、その施設のAEDの場所を必ず確認しているそうです!
素晴らしいです。
医師事務も、プライベートでも意識的にAEDの場所をチェック出来るように見習いたいと思いました。
(あれから、医師事務はプライベートで新幹線を利用する機会があったのですが、新幹線にもAEDが設置されていて、驚きました!)記入者:医師事務作業補助者
クリックで応援よろしくお願いします!
携帯の方はこちらをクリック→人気ブログランキング・松江生協病院