10月に、院内のACLS委員会主催の、BLS/AED学習会がありました。

救外の曽田さんに声を掛けていただいて、医師事務も参加してまいりました。

医師事務は、こちらの記事(9月9日、救急の日。) でAEDについて触れていたので、とても興味津々でした。


ACLS委員会とは、院内での救急に対する委員会で、医師、Ns、レントゲン技師、介護福祉士など全部署から集まって組織されており、

救急時の対応を、医師のみならず、コ・メディカルにも広めていこう!ということを掲げられています。

全職員に年1回以上、BLS実施を目標としています。


BLSとは?→BasicLifeSupport の略で、一次救命処置を意味します。

院内でしたら医師が駆けつけるまで、院外でしたら救急車や救急隊員が駆けつけるまでに行う、応急処置のことです。

・人手を集め、通報をする

・人手を集め、AEDを持ってきてもらう

・衣服をゆるめる

・口内に異物がないか等を確認する

・気道を確保する

・人工呼吸をする

・胸骨圧迫を行う

・AEDを使う

などなど…

その場に居合わせた人が、医師や救急隊員が駆けつけるまでに迅速な行動を取ることで、救命率はグンと上がります

たった数分間、されど数分間。本当に貴重な数分間なのです。


まず、意識が無く、心肺停止の可能性がある人を見かけたら、意識の確認を行います。

意識の確認を行う際は、体を揺すらないことです。

どういった経緯で倒れているのか状況が分からない場合は、頚椎の損傷や脳の損傷がある場合がありますので、頭部の固定を行います。


意識がなければ、応急処置を行いつつも、人を集めて、通報を行ってもらい、AEDを持ってきてもらう必要があります。


人を集めるときに大切なこと。

それは「誰か!」とは呼ばずに、呼び止めたい人の特徴を言うことです。

道を歩いていて「誰か!誰か!」と呼ばれても、みんな、自分のことだとは思いません。

悲しいことですが、現代は他人に無関心な方が多いのです。

ですので、人を集めるときは、その人の特徴を言うことです。

「赤いバッグのそこの女性(あなた)!」

「グレーのスーツのあなた!」

など、その人を見て、指さしつつ外見的特徴で呼び止めることが大切です。


Aさんには、傷病者の性別、おおよその年齢、状況を簡潔に119番通報してもらいます。

Bさんには、AEDを持ってきてもらいます。なくても、必ず戻ってきてもらうように指示します。


実際に人形を用いて、気道確保、人工呼吸、胸骨圧迫、AEDをしました。
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↓気道確保
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↓呼気があるかを確かめます
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↓人工呼吸、胸骨圧迫の開始。AED到着まではこれを繰り返します。
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↓AED到着。パッドを貼るシーンです。
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ここで、大切なのは、持ってきた人に「AEDを使ったことがありますか?」と一声かけること。

使用経験がなくても、AEDはガイダンス音声で指示を出してくれるので、「電源を入れて、指示に従って下さい」と伝えます。

パッドを貼る位置ですが、分からなくてもパッドに胸の貼る位置が書いてあります。

体毛の濃い方などは、1枚目のパッドを貼って一旦剥がすと、その部分だけ除毛出来ますのでそのパッドは破棄し、予備のパッドが入っているので、そちらを使います。



↓心電図解析中。負傷者に触れていると正確な心電図が解析できませんので、必ず負傷者から離れます。
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必要であれば、この後電気ショックがされますが、その際もガイダンス音声の指示に従います。

・負傷者から離れること

・負傷者が濡れていないこと

・負傷者が貴金属やアクセサリーなどをつけている場合は、全て外す
が大切です。



救外スタッフの、森脇さん(右)と曽田さん(左)です。
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実際に曽田さんは、プライベートで出かけた際も、その施設のAEDの場所を必ず確認しているそうです!

素晴らしいです。

医師事務も、プライベートでも意識的にAEDの場所をチェック出来るように見習いたいと思いました。

(あれから、医師事務はプライベートで新幹線を利用する機会があったのですが、新幹線にもAEDが設置されていて、驚きました!)


記入者:医師事務作業補助者

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