本格的な暑さを迎え、ますますご壮健でご活躍のこととお喜び申し上げます。

晴れの日が続き、日差しは強く、暑さが続いております。教室の冷房は欠かせません。7月前半は、和声の通信教育の生徒さんの課題を新しく添削しました。他の生徒さんも、この暑さにかかわらず、通ってきてくれています。そんな生徒さんたちのご成長などを、紹介していきたいと思います。

・生徒さんのご成長

年中さんの女の子のピアノ・レッスンは、はじめてから2ヶ月ほど経ちました。鍵盤の押さえ方、ドレミ、強弱の表現など、大切なことは一通り学んだので、ご本に進むこととなりました。メトードローズ幼児版上巻です。ピアノの基本的なことが学べる良書です。まずは、5本の指でドレミファソを弾きます。これまで、プリントの旋律の楽譜をお渡ししていましたが、このときは、指1本しか使わなかったのに、メトードローズを使ってからは、すんなり5本の指を使えるようになっています。手がまだ小さく、形も安定していませんが、今のうちから良い形で打鍵をする練習をしていきたいと思います。

土曜日の夕方、1ヶ月に2回通ってらっしゃる社会人の方がおられます。ハノン→チェルニー40番→ドビュッシー「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」「アラベスク1番」の順で勉強しています。ハノンは、手首が安定しないことと、指がばたついているので、リズム練習を丹念に行っていると、動きに無駄がなく、音も粒が揃ってきました。チェルニーでは、強弱のストーリーを考えながら弾けるようにアドバイスさせていただきました。テクニック・メカニックの練習でも、ここはp、だんだん大きくしていって、ff、突然pに戻って、だんだん小さくし、再びff、最後にsfで終わる、という強弱の流れを理解し、演奏できるかがポイントです。「アラベスク1番」は、譜読みはすでにできていますが、あとは、表現です。2音同時に弾くとき、どちらの音を大きく出して、引き立たせるか、倚音を次の音より強く出す、など、さまざまな練習をしました。「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」と同じように、最後は暗譜してご自身のレパートリーとなるようにしていきます。

小学生の男の子のソルフェージュ・作曲のレッスンでは、和音の聴音、メロディーの聴音、視唱、コード付メロディーの演奏、作曲実習を行っております。メロディーの聴音では、独自の教材が終わったあとに、ある作曲家の聴音課題を使用しています。他の市販の聴音課題、入試の聴音課題に比べて、旋律が豊かで、音楽性が高いのが特徴です。作曲実習では、ご自身が制作された旋律を元にして、旋律とピアノ伴奏の編成にしています。ピアノは、バイエル・ブルグミュラーを弾いているそうですが、ピアノの書き方は、ピアノの学習と連動するところもあるため、ピアノ学習の進度とともに、さまざまなピアノ書法ができるようになってくるでしょう。その後、少し時間があったので、どんな曲を聴いていて、どんな作曲家・演奏家が好きか、など普段接しておられる音楽についてお聞きしました。さまざまな音楽をお聴きになり、さらに同じ曲を深くお聴きになられているので、まったく問題はありません。このまま、レッスンを進めていきましょう。

 

暑さ厳しき折柄、皆様のご健闘をお祈り申し上げます。