先日埼玉県知事公館にて行われた、
地元農産物を使った試作品のPR会の、前回の記事 の続きです。

「坂戸市・武藤養鶏場」地元卵をふんだんに使ったチーズケーキと、
坂戸市で今は小規模に作られている「さかどルーコラ」を使ったシフォンケーキ。
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このさかどルーコラは、普段ようやくスーパーに並ぶようになった、
ごまの香りのする、くせのなく旨み強い葉野菜ルッコラの野生種にあたる、
「ruchetta salvatica」を栽培したもののようです。
穏やかですが食欲をそそるごまの香りがします。

坂戸市はこの「さかどルーコラ」で、
「坂戸市葉酸プロジェクト」 と銘打って食育活動を行っております。
地元産のルーコラを小売店や市内学校、病院などで食べてもらうよう、
現在努力しているとのことです。

「美里町・もぎ豆腐店」借金なし豆腐・美里町産ブルーベリーソース添え
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「借金なし豆腐」のネーミングセンスに卒倒w
在来種であり、採れ過ぎてウハウハ借金返済というような、
昔からの由来らしいですが(`∀´ )
ブルーベリーの全国的な産地化確立のため、
美里町は品質向上や流通に力を注いでいるとのことです。

「越生町・特産物加工研究所」福耳とうがらし味噌・福耳とうがらし味噌コロッケ
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福耳とうがらしとは、緑ピーマンが縮れて細長くなったような形で、
わたと種がなかなか辛いですが、ししとうのようにかぶりつけるタイプのとうがらしです。
そのさわやかな辛さを生かした味噌は、様々な料理に応用できそうです。
せっかくなのでその福耳とうがらしのビジュアルもこの場で参加者に見ていただければと思いました。

「さいたま市・松澤屋」慈姑(くわい)焼酎「祝いの一角」
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私も収穫を体験してその美味しさを知ったくわい。
さつまいもで作る芋焼酎のごとく、
でんぷん質が豊富なくわいで作った、くわい焼酎です、
子音もしていたのですが都合により飲めず。
飲みたかったなぁ(^_^;)
子孫繁栄の縁起物としてよく正月に食べられるくわい、
縁起物の贈り物としていかがでしょうか?


他にもお話を聴ききれなかった(実は食べ切れなかった)のですご紹介できなかったのですが、
計20品以上の素敵な特産物が並んでおりました。

各団体の真剣な取り組みにも、お昼ご飯的にも満足でした。


色々と出品者様のお話をお伺いして思うこととしては、
生産者様が真剣に加工、販売についてに考え、
生産者仲間自身で加工の工場を持ったり、販売の営業をされたりしている方もおられることです。
これは一流の野球選手が、野球を続けつつサッカーや相撲でも一流を目指すほど、
道を究めるのが大変なことでしょう。

製品化後も知名度向上・販売経路確立・商品の安心の確保など様々な課題が挙がります。
畑で作った野菜やその加工品が、向かいのスーパーマーケットや、
小学校の給食に並ぶのは、実は流通的には意外と大変なことなのです。
時間と費用を惜しんでは、試作品としてだけで誰の目にも触れられず終わってしまうこともあるでしょう。

しかしながら、地元で胸を張って誇れる名産品があるというのは、
地元に住む住民の方々にとっても、誇れることと思います。
「これ、俺の地元吉川で作っている米粉ドーナツだよ」なんて行って手土産を渡したり、
「あぁ、あの借金なし豆腐の美里町ね」と自己紹介の反応があったり…w

飽くなき挑戦を生産者・加工者の方々に続けていって欲しいものです。

千葉県もがんばれ!
同じことを以前も書いている のですが…