放送作家はレギュラーが基本的な仕事としてあるんですが、
それに特番を同時にこなしていきます。
特番はうまくいけばレギュラーになるんですが、
特番は高校野球と一緒で一度、負けたら、
それで終わりです。
対してレギュラーはプロ野球ですね。
ペナントレースを戦うように、ある程度の勝率をあげることが重要です。
だからたまに負けても勝率が良ければ大丈夫です。
高校野球が一度きりの挑戦のように、
特番には色んなドラマがあります。
新しいものを作っているだけに、ワクワクはしますが、
いちから作るのは大変です。それだけに遣り甲斐はあるんですが、、、
特番は失敗すると終わりで、
残るのは思い出だけです。
本当にこれまで沢山の思い出を作りました。
「離婚旅行」「ONE PEAK」「大航海時代」「名言サプリ」「ケンピン」「ダブルブレイン」「東野アタック」「運命の選択」「ドリームピリオド」…
などなど企画を考え、企画を通し、ようやく番組になるまで、およそ半年。
それが1日の放送で命を落とすんですから、なかなか痺れます。
こういった特番、よくレギュラーのパイロット版という意味で、パイロット版ともいいますが、、
パイロット版は週末の昼帯にやることが多く、
裏番組に「相棒」の再放送などあったら、
それだけでこれまでの努力が水の泡という気持ちにさせられます。
先日も一つの特番が命を落としました。
経済効率からいうと、これほど効率が悪いものはありませんが、
それでも新しい企画を考えて、
それが世間に発信される快感はやめられません。
世界に企画が発信できたら、
それはその何億倍も快感が走り、それこそエクスタシーなんだと思います。
「病院ラジオ」のような神がかり的な企画を考え、
エクスタシーを体感できるよう、これからも高校野球を続けていきたいです。