レディージェーン | 松田一輝オフィシャルブログ「colorist」 Powered by Ameba

レディージェーン

下北沢にレディージェーンという、ジャズバーがある。





松田優作さんが、よく飲みに行ってたバーで、亡くなる前に飲んでいたボトルを、ロウソクのろうで蓋を封印したものがあると聞いたことがある。





優作さんを好きな俳優に出会うと、
この話か、三鷹にある「無」と書かれたお墓の話になる。





先日、松田美由紀さんからお誘いを受け、はじめてレディージェーンへ行った。




美由紀さんと、チェロ奏者とのコラボレーション。






朗読劇。






実は、朗読劇もはじめての体験だった。







内容は、
美由紀さんが体験し、感じた実話。





優作さんとのことや、母になり長男の
松田龍平くん誕生から、次男の松田翔太くん、長女の誕生から、
優作さんが亡くなるまでを、美由紀さんの言葉で。






優作さんが役者としてどう生きていた人なのか。


母親の子に対する愛情とか。


美しい心が語る言葉からは、色や情景になり浮かぶ。




自分の親もこんな想いで産んでくれたのかと思うと、こみ上げる感情を抑えることはできず、
涙が流れた。





とても素晴らしい朗読で、
もっとたくさんの方に聞いてほしいと思った。






終了後、娘と話すと自分がはじめて聞いた話もあったらしく、
親って偉大だねと、自分をみつめた。





執着をなくしたいんだ。
水のようになりたい。



そう、優作さんが美由紀さんに語っていたことが印象深い。





最近、自然と向き合うと、自分が見えることがある。





共存しているんだね。






空は空としてただ存在している。
僕が空を感じて、「綺麗だ」と感じることで、
空は自分が綺麗だと気づく。



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僕らの意識は、地球の意識になる。






美由紀さんが帰りに家まで送ってくれた。





その素敵な心で、松田一輝をどう見てくれてるのかはわからないが、
真っ直ぐ見ようとしてくれる人には、
真っ直ぐ向かいたいなと感じる日でした。






役者だったり、表現者である前に
人間だということを、もう一度自分と会話したい時期なのかな。





30歳はいろんなことが、大きく変化しだしている。
この夏はまた、何が起こるのか楽しみだ。