熊本地震(前震)から8年の今日。
穏やかな初夏の日差しの中
妹とお茶をしながら、
あの頃の話になった。

命の危険を切実に感じた一週間だった。

絶え間なく襲ってくる余震。
断水、停電の中で、 
薬局機能を、いかに維持するか。。。
幸い停電は比較的早く復旧。
水はスタッフ宅の井戸から運んで対応した。

スタッフ全員が被災者。
道路の寸断で出勤できない者もいる。

患者さんも被災者。
しかも、透析患者さんを抱えている。
断水で、生命線の透析不可能となり、
透析可能な病院へ転院の措置。
転院のための持参薬準備。

薬を紛失した患者さんが来る。
薬がなくなるというデマに躍らされ、
供給不足の薬を大量に処方してもらおうと、殺気立つ人がいる。。。

何もかも、経験したことのない事ばかり。

余震で眠れず、入浴もできず、保存食を食べ続けた。

妹の自宅は大規模半壊。
車中泊も長くは続かず、
家族で私の家に避難してきた。

あの頃は、
一日一日を生き抜くことに必死だったね。
そして、よく動いた。若かった(笑)

今、同じことが起こったらどうなるか。。。

地震の教訓から、さまざまな備えはしている。
しかし、年を追うごとに、少しずつ油断も出てきているようだ。

毎年、この日には様々なシュミレーションをすることにしている。

今日は、妹と語り合いながら。。。

緑が眩しくなってきた。

地震が起きた日は、大輪のバラが咲いていたのを思い出した。