嬉しい報告とQ&A3966 43歳、第二子希望で相談 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 現在43歳、42歳時のAMH 4.4

 

リプロダクションクリニックに通院させていただき、40歳で第一子を出産しました。大変感謝しております。2年ほど前から第二子のために再度通院させていただいているのですが、結果が出ず、年齢のこともあり、焦る気持ちになっています。

不育症血液検査の結果、耐糖能、NK活性、抗リン脂質抗体、血液凝固系は異常なし。TSH 3.5、25OHビタミンD 25であったため、チラージンとビタミンDサプリメント服用
慢性子宮内膜炎(BCE)検査陰性
子宮収縮検査陽性→移植時はダクチル6錠服用

移植1 SEET法、胚盤胞1個移植4BA(39歳採卵)→着床→第一子出産
移植2 G-CSF、胚盤胞1個移植3AB(39歳採卵)→陰性
 ERPeek検査で窓ズレ(−1.0)発覚。BCE再検査陰性
移植3 G-CSF、着床の窓-1、胚盤胞2個移植胞3BB、BL2(39歳採卵)→陰性
移植4 二段階移植、着床の窓-1、10G2、4BB(39歳採卵)、ピシバニール1回、プレドニン追加→陰性
移植5 SEET法、着床の窓−1、胚盤胞2個移植4AB、3AB(42歳採卵)、ピシバニール1回、プレドニン追加→着床→心拍確認後の7w1dに自然流産(流産胎児絨毛染色体異常なし)
移植6 二段階移植、着床の窓-1、8G1、4BB(42歳採卵)、ピシバニール1回、プレドニン追加→陰性

①これまでSEET法でしか着床していないのですが、移植はSEET法を繰り返すのがよいでしょうか。
②貯卵がないため、次回は採卵したいと考えていますが、先生なら次採卵でPGTAを推奨されますか。
③前回の流産が染色体異常によるものではなかったため、先生からの推奨もあり、移植時にIVIG注射を行うことを考えています。ただし、高額ですので、あまり多くの回数は実施できません。今までは、胚盤胞2個までしか移植していませんが、私の年齢(43歳)であれば、胚盤胞3個を移植することも考えてもよいでしょうか。

 

A 

①はい、SEET法+胚盤胞 着床の窓合わせが良いと思います。
②③移植5では42歳時の採卵で得られた胚で妊娠され、染色体正常でしたので、PGTAは推奨せず、2〜3個移植を推奨します。
 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。