今までいろいろな国の音楽を聴いたり、楽器の演奏もしてみたが、日本人は民謡で使われる「篠笛」「尺八」、それと笛の芸術作品である「能管」を忘れてはいけないと思う。

世界遺産にもなった「日本初の芸能である能楽」は、完全なる日本オリジナルであり、笛の能管はもちろんのこと、能楽すべてが完成され尽くしている。

 



日本の横笛の穴は7つ(みさと笛は裏にも穴がある)で、中国、韓国は6つだ。能管は龍笛よりやや大きめの竹を途中で切って、その中にもうひとつの竹を入れて「あえて音程を不安定」にして、あの独特な音色を出しているのだ。この発想はなんと素晴らしいことだろう!もちろん、外観のデザインも桜の樺を巻いており、籐などは使っていない。お化けの「ヒュ~」という怖い音も能管だ。

 




能管は「のど」と言う竹を途中に入れて独特の音痴な音を出すのだが、たまに間違って龍笛と書いているのがあるが、これは能管の間違いだ。

龍笛は雅楽に使われている笛で、「のど」は入れないのだ。


そこで、実際に笛作りをやってみた!

実際の笛の作り方の文献は、国立国会図書館で80年ほど前の資料をコピーしてもらい持っているが、それ以降は、かなりでたらめが多い。戦争で優秀な多くの職人がこの世を去ってしまったとのことも聞いている。また、中に本漆を塗って良い音を出すのもかなり重要だが・・・。

その後、能管の作り方教室を大阪の能楽堂に半年かけて通い作り方を学んだ。文献では自分なりに勉強したつもりだったが、実際に作ってみるとかなり手間がかかる。1管作るのに通常半年かかるし、結構フラフラになるので、数キロ痩せてしまった!


過去にホームグラウンドの神戸市内周辺で笛の材料となるべく「篠竹=女竹」を探しては許可を得て伐採し、2年ほど乾かして篠笛を作り、またオリジナル運指表も揃えて、友人にかなりプレゼントした。しかし、ほとんどが吹けない。西洋楽器は簡単に演奏できるが、日本の楽器が吹けないのだ。私ももちろん吹けなかったのだ。

 



願い事などで神社に参拝する時こそ、我々の洋楽かぶれを一旦リセットし、日本人のDNAを蘇らせる貴重な時間だと思う。

 

では、ごきげんよう!

 

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